１２．腐れ縁【左馬刻】 ページ30
「あ”ぁ！？いつ誰が好きっつったよ！自惚れんじゃねぇぞこのアマ！」
『あーそう！そうだよな！左馬刻は妹ちゃん大好きだもんなぁ！』
左馬刻との言い合いなんてしょっちゅうだ。
だから、今更これを喧嘩と呼ぶほどでもない。
「またやってますねェ…」
「うむ。相変わらず仲が良い。」
理鶯も、最初は止めに入っていたのだが、
それが当然のことであるという認識をすれば話は早い。
銃兎は、最初の頃から変わらず呆れているみたいだが。
『…疲れた。このまま続けると言い負けそうだから止めよう。』
「ハッ、素直に負けを認めてりゃあ少しは可愛げあんのにな」
そうやって、突然熱が冷めて、どちらからともなく言い合いを止め、
何事もなかったかのように普通に話し始める。
これが、私たちの間での、言い合いの収束方法だ。
正直なところ、私自身、彼が好きなのか嫌いなのかさえよく分かっていない。
まあ、これだけ一緒に居るのだから、嫌いとうことではないのだろうけど。
…それに、いつも言い合いをするのは馴れあいみたいなものだ。
本当に苛ついていれば、罵詈雑言どころではない。
一切会話が生まれなくなる。
傍に居るのをやめる。
バカやってるほうが、私としては楽しいから、現状には満足している。
甘々な関係など、私は求めていない。
「…おい、見世物じゃねぇぞ」
それまで私たちの言い合いを眺めていた二人に向かい、左馬刻が睨みをきかせていた。
「お前らが勝手に始めたんだろうが！」
『ねぇ止めて。左馬刻との言い合い相手は私だけでいい。』
銃兎が言っていることは完全なる正論なので、彼はなにも悪くはないのだが。
その銃兎に向かって、理不尽だと分かりつつそんな文句をぶつける。
「何だその可愛くない嫉妬…」
『…嫉妬と違う。』
傍からみれば、馬鹿みたいなことなのかもしれないけれど。
言い合いをしているからといって、彼のことを頼れないわけでもない。
…私にとっては、これが一番落ち着くんだ。
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百面相(プロフ) - 0077さん» 了解しました！ネタ切れ＆スランプだったので有難いです！ (2019年3月21日 12時) (
レス) id: 94aa678148 (このIDを非表示/違反報告)
0077 - リク応えてくれてありがとうございます！！めっちゃよかったです！！次のリクいいですか？ふと悲しいことを思い出して泣いてしまった。でお願いします！！ (2019年3月20日 16時) (レス) id: 7491c8000a (このIDを非表示/違反報告)
百面相(プロフ) - 0077さん» 有り難うございます！書き途中のものを仕上げ次第、投稿していきますね！ (2019年3月10日 12時) (レス) id: 94aa678148 (このIDを非表示/違反報告)
0077 - 初リク失礼します！！誘拐されて顔に大きな傷をつけられたら。 でお願いします！！更新頑張ってください！！ (2019年3月9日 18時) (レス) id: 7491c8000a (このIDを非表示/違反報告)
百面相(プロフ) - 苺大福さん» いえいえ、こちらこそ見てくださって有り難うございます！残る二人も、順次公開していきますね! (2019年3月6日 21時) (レス) id: 06af4ddcfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百面相 | 作成日時：2019年1月14日 17時
