3話 ページ4
気付いたら、体育館への渡り廊下にいた。
無意識に歩いていたからか、何故ここに来たかはわからない。
どうやら彼はもうついてきていないようだ。
…ホラ
ちょっと無視すればすぐに離れていく。
単純なんだ、人間ってものは。
来た道を引き返していると、廊下ですれ違った赤髪と茶髪の男子生徒の会話が聞こえる。
赤髪「うらさん。大丈夫やってば。俺がついてるやろ?」
茶髪「…おう、ありがとう坂田。それでも…もう嫌だ。友達と話すときの自分が全部''偽り''なんて、もう…」
赤髪「…俺は…俺は、ibじゃないから分からへんけど。それでも_____」
『ib?!』
「「?!」」
今確かにこの2人は…「ib」と言った。
会話の流れ的には茶髪の方だろうか(ちゃっかり聞いてる)
赤髪「何…きみ。」
『私は___』
ク「とぉおおおおっらひぃいいいいいいめっさぁああああああん」
『げっ』
なんで今来るんだ…!!
邪魔…!!(切実)
ク「…あれっ?この人らは?」
茶髪「…こっちのセリフだよ?君らだれ」
今逃したら駄目だ…
しょうがない…
『後で!後で話すから!先戻ってて!!』
ク「了解!!」
高速で帰っていく彼を見送ると、私は2人に視線を向ける。
『私は、インスタントバレット。ibだ。』
茶髪「い…ib?!」
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作者名:空糸 | 作成日時:2018年12月29日 23時