六つの白尾と偽りの人気者【ワイテルズ】

十一 ページ11

「この花瓶がなんですか？」そう聞こうとした瞬間

母「五月蝿い！！！！なに独りで騒いでんの！！！」

一階から怒鳴り声が聞こえた。

と共に、階段をのぼる音が聞こえる。

…まずい。

こんなよく分からん男共がいつの間にか部屋にいるなんて状況見られたら…！！

「ちょっ隠れて！！！！」

？「え？」

「いいから隠れて！！！！親が来るって！」

？「いや別に隠れなくても」

その時、私の部屋の扉がバン！！と開かれる。

母「五月蝿いって言ってるでしょ？！ただでさえろくなことできないのに静かにすることもできないの？」

「で、でも！ほらこの人達が！」

母「…？よく分かんないこと言わないでよ！お願いだからこれ以上私を困らせないで頂戴！

''居候の分際で！''」

「え…っ」

なんで…？見えないの？この人達が

そんなこと、ありえんの？なに？ドッキリ？？

母「馬鹿な事言ってないで手伝いの一つでもしなさいよ…ハァ。夕食できたら呼ぶから。」

そう言って母は部屋を出て行った。

「…」

？「…」

？「……」




「…貴方達、何者ですか」

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