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「おう、待たせたな。」
そこでぺたぺたと言う足音をさせながら銀さんがやってきて、透さんの隣に座る。逆に透さんは立ち上がって「お茶は?」と訊いて手に持っていた履歴書を銀さんに渡した。銀さんは「頼むわ」と履歴書に目を通しつつ答えを返し、数十秒もしないで銀さん専用らしい湯呑みに入ったお茶が銀さんに手渡された。透さんは銀さんにお茶を渡すと仕事机の近くにある棚からファイルを取り出して、そこから紙を一枚引き抜いて持ってくる………雇用契約書だ。
「お前さんも物好きだねぇ。まさかホントに来るたぁな。」
銀さんはぼりぼり、と頭を掻くと透さんが持ってきた雇用契約書を僕の目の前に置いた。
「んでもまぁ、働きたいってんなら構わねーよ。これ契約書な。確認事項とか一応あっから、ちゃんと読めよ。」
そこには依頼上知り得た情報を明かさないようになどの守秘義務に関することが書かれてあった。勤務時間は依頼の内容によって変動するともあって、時間歩合制と出来高払いみたいだ。荒事に巻き込まれる可能性もあるから、なるべく自分の身は自分で守るように、とも書いてある。納得したならサインと印鑑で押印...拇印でもいいらしい、をして契約完了だ。
「ほんじゃま、歓迎するぜ...あんま仕事ないかもだけど。」
「そう言うなら仕事取ってきたらどうですかクソ天パ。...まぁ、気張り過ぎないことですね。」
「はいっ、よろしくお願いします!!」
こうして僕は、晴れて万事屋の一員となった。
侍の国。
僕らの国がそう呼ばれたのは、今は昔の話だ。
これは侍・坂田銀時を中心に据えて巻き起こる、様々な出逢いや騒動の中を過ごしていく日々のお話。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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クミコさん - 更新待っております (2019年9月27日 7時) (レス) id: ad68fbe9cf (このIDを非表示/違反報告)
蓮佳(プロフ) - 凄く面白いです。リメイクできるまで、待ってます!更新頑張って下さい!応援してます!o(^o^)o (2017年10月8日 16時) (レス) id: d772084aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カトレア | 作成日時:2017年7月16日 17時