親友が同級生にビンタをしていた【呪術廻戦】

夏油は見た……というより巻き込まれた1 ページ11

聞き間違いだろうか。
今、悟は「はっ、てことは身体を洗える……？」と、とんでも発言をしたように聞こえたのだけど。

ねぇ、悟。

「詳しく聞かせてくれないか？」

「あばばばば」

何バグってるんだい。もしかして、付き合っているという話は本当なのか？それなら私に報告の１つくらいしてもいいんじゃ……。

「傑、これには深い事情が……な！！」

「私は別にどっちでもいいんだけど」

「お前バカなの？？俺を変態にするつもりか？」

なんだろうか。このやりとりに違和感を感じる。なんとなく、悟がAに似てるような。気のせいか？まぁ、よく言うあれだろう。側にいる人に似るってやつだ。

悟も周りに影響されるのだなぁと一人しみじみとしていれば、悟にガシッと両肩を掴まれる。

「お前が俺を変態にするなら、こっちだって考えがある………なぁ、傑。俺ら親友だよな？」

「あ、あぁ……」

なんだこの気迫は。嫌な予感がして、思わず後ずさってしまうが、肩におかれた手が離れることはない。

今だかつてこんな爽やかにニッコリ笑う悟を見たことがあるだろうか。否、ないな。
だいたいいつも、この笑顔をするときはAが悪戯をするときで……。

「ちょ、何しようとしてる！？」

Aが焦って悟を止めようとするが、無限により近寄れない。悟は勝ち誇った笑みでAを見る。

「ふっ、お前はそこで見てるんだな！お前の身体が行く末を！」

その言葉に私は疑問を抱いたが、すぐにその疑問は吹っ飛んでいった。頭が真っ白になるってこういえことをいうのだな、なんて現実逃避するくらいそれは衝撃的だった。

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