平穏の終焉 ページ3
手を掴み"女、ちょっとこい"女は俺を見るたび少し怯えていた。
まぁ、それはそうか。
逃げようとする女を俺は躊躇なく脅し強引に裏路地へ連れて行った。
光一つ差し込まない裏路地に女を追い詰める。
俺の方が身長が低いのが気に食わない。
女を屈ませ無理矢理目線を合わせる。
"俺はお前が気に入った、今日からお前は俺のものだ勿論拒否権は無い"と。
濁った青い双眸が女を見つめる。
女は酷く怯えていた、かたかたと涙を溜め逃げ出そうとしている。
"俺から逃げられるわけなんてないだろ、馬鹿なのか?"それでも尚、この状況から逃げ出そうとする哀れな女にため息をつき"もういい、少し眠れ"軽く気絶させ眠らせた。
女が寝ている間俺は考えごとをしていた。
どうしてこの女はこんなにも可愛らしいのか。
どうしてこの女はこんなにも美しいのか。
どうしてこの女はこんなにも惨めで哀れなのか。
眠る女の頬を撫でながら目を覚ますのを待った。
女がゆっくりと瞼を開く。
女は心底驚いたのか大きな金属音を鳴らし俺から距離を取る。
女を見下ろし心底俺は愉しそうに聞く。
"名を名乗れ"と問えば拒否の言葉が耳に入る。
その返答に苛立ちを覚えた俺は女に異常な圧をかけ脅した。
その恐怖からか素直に名乗った女、名前をA、
Aと言う名に可愛らしさを覚えつつ"五条A"なんて想像をしていた。
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作者名:bqvvxy | 作成日時:2023年12月12日 20時