傷を抱えた私達は (ページ40)

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6月××日ページ40

消えたと言っても学校には来ているみたい

でも、私の前に姿を現さなくなった

やっと稜雅と海と幼なじみに戻れて

運動もできるようになって

草川くんのおかげで過去から抜け出せそう

そう思っていたのに、草川くんがいないんじゃ意味ないじゃん、、

なにかしちゃったかな？

嫌われちゃったかな？

マイナスなことを考えていた私に

最近、学校でも一緒にいる海が

2「ごめん。多分俺のせい」と謝ってきた

『なんで海のせいなの？』

そう言うと少し黙ったあと

2「俺が拓弥に宣戦布告をしたから」

宣戦布告…？なんの？？

2「Aは拓弥に渡さないって。俺ももうAを好きな気持ち我慢しないって言ったから」

そう言われても数秒は理解できなかったものの、草川くんの過去を思い出して納得した

こればっかりはどうにも出来ないな

海の気持ちを知った拓弥は海を応援しているから、遠慮してなのか私に会いに来ないっていう解釈で合ってるかな？

というか、海が私のことまだ好きって知らなかったんですけど

サラッと言ったぞ？この人

2「気づかないもんなんだね。こんなにもAは拓弥を想ってるのに」

『はい？えっ、ちょっ！？なんで気持ちバレてるの！？』

そう言うと悲しそうな、でも優しい顔で

2「好きな人が誰を見ているかなんて、目で追ってればすぐにわかるでしょ」

海も稜雅も、すぐに私の気持ちを見抜く

幼なじみに隠し事など出来ないのか

2「まぁ、叶わないってわかってるけどさ拓弥が頑張らないなら俺頑張っちゃうけどどうする？」

『どうすると言われましても、、』

海はどうしても恋愛対象として見れなかった

なんというか、、お兄ちゃんって感じで

2「拓弥がどう過去に向き合うかだな。早くしないと柊生が強行手段使うらしいし」

『強行手段って危ない気しかしないんですけど…』