東海の凸凹

SNS。 ページ40

in 2017


『ねえざわくん』


「んー？」


『Twitterとかインスタって楽しい？』


突然電話がかかってきて質問されたのは昨日のことでした。



「楽しいとは思わんけど……、色んな声を聞けるのはいいなって思うよ？」


『そっかあ……』


東海オンエアのサブメンバーでありながら増田や出っ歯と違い、AはSNSというものをしていません。

Instagramは彼氏もやっていないけど、AちゃんはTwitterさえも手を付けていません。彼女曰く、興味が無いのだとか。



「どうしたの？ 始めたいの？」


『うん。特にインスタ、やってみたいなって。一応どっちもアプリ入れたけど、アカウントの作り方が分からん！！』



そういう訳で僕に相談したのか。

SNSは情報を気軽に発信できる良さがある。でもそれ故に根拠なきデマを流されたり、誹謗中傷で傷ついたりするかもしれない。現に東海オンエアだって、最初の頃はTwitterでの心ない言葉に傷ついた。

自分は自分、やつらはやつら。割り切れるようになってようやくここまでやって来れました。



「大丈夫？ 誹謗中傷とか耐えられる？」


中傷を苦に命を絶つ人がいる中で、僕はあえて聞いた。

Aちゃんを身勝手に炎上させるようなことがあれば亮くんは黙っちゃいないと思うけど、防波堤にはなり得ません。大きな波はAちゃんを直接襲うのです。


『うん、大丈夫。覚悟はしとるよ。亮の彼女やっとる以上、免れないと思うし』


悲しきかな、Aは冷静でした。もしかしたらAが1番覚悟を決めているのだろう。批判にも立ち向かう気持ちがある。



「そっか。AがSNS上で何かあったら対処するよ」


『うん！ 開設の仕方LINEで送っといて？』


「調べろよ」


でもAがSNSを開いて喜ぶ人が沢山いるのも事実です。現にマツコさんのお料理を学びたい、と願う東海オンエアのファンも多いのです。

仕方がない。アカウントの作り方をどっちとも教えるか。僕はAとのトークにスクリーンショットを2枚送り付けました。



.



『すごい、フォローいっぱいされとる……』


皆でAのアカウントをPRした結果、Aは簡単に2万人ものフォロワーを獲得しました。


マツコという名のA
沢山のフォローありがとうございます！
これから色んな写真や呟きをツイート？しますね！
《りょうの横顔》

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