Ep21 ページ4
「やだやだやだ!!私解体されたくない!」
誰も居ないことと監視カメラが近くにないことを確認し、叫びながら鏡花ちゃんに合わせて走る。
「…先に行ってもらってもいい。」
鏡花ちゃんが走りながら私に云った。
「駄目駄目!二人で無傷で帰るんだ!」
あ、待って。これって死亡フラグ?
気にしたら負けだ!
「二人で仲良く解体はいやだ!」
爆破する前に逃げてしまおう。
大丈夫。多分まだ大丈夫。
多分大丈夫。
な筈。
「人がいる。…止まる?」
鏡花ちゃんが告げる。
本当だ。人がいる。
…安室さん…?いや、降谷さんって言った方がいいのかな?
違う。それは今はどうでもいいんだ。
「……よし。突っ切れ!」
脳筋だって?黙りなさい。
「わかった。」
こくんと頷く鏡花ちゃんを尻目に、鏡花ちゃんのスピードに合わせてできるだけばれない様に後ろを走りだす。
できるだけ、ばれないように。
できるだけ。此処重要ね。
「!?君!止まれ!何をしているんだ!」
ですよねー。
逆にばれなかったら公安を疑いますねー
「風見!侵入者だ!」
だよね。知ってた。
よし。仕事だ。
走りながら叫ぶ。
「対象!降谷零!私達をみた記憶及び私がこれを使ったことの記憶の消去!」
残念。名前は知ってるんだ。
ペッロと乾いた唇を舐める。
驚く降谷さんを眺めながら、宣言する。
「少女の独り言!」
210人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍梨(プロフ) - とても面白いですね! (2021年8月12日 19時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鈴愛(れいあ) | 作成日時:2018年5月20日 18時