Ep25 ページ8
「あーだーれーかーたーすーけーてー」
誰も来ず、只ヘリがとんでいるだけの空間で、身を隠しながら、小さく叫んだ。
「…電話が繋がらないのは辛い。」
鏡花ちゃんが携帯を握りしめながら云う。
さすがにここで電話が繋がったらびっくりなんだけど…
「乱歩さんー女医の姉さんーもう治さんでもいいから助けてよー」
後ろで轟々ど燃えている建物。空に飛びまくるヘリ。
どんどん逃げていく公安の皆様。
どんどんかかってくる水飛沫。
もうやだ。
「!…お姉ちゃん!」
鏡花ちゃんが上を向き、小さく叫ぶ。
云われるがまま上を向くと。黒いヘリが上空を飛んでいた。
窓から、人が覗いていた。
芥川君だ。
「うわぁ。マフィアのヘリだ。」
私は呟く。
芥川君は私達を確認したのか、ロープを降ろしてきた。
「行こう。」
鏡花ちゃんが云い、そのロープを掴んだ。
私もそれに習い、ロープを掴む。
芥川くんが羅生門で私たちを引き上げる。
「やぁ。芥川君。元気かい?」
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藍梨(プロフ) - とても面白いですね! (2021年8月12日 19時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴愛(れいあ) | 作成日時:2018年5月20日 18時