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Ep31 ページ14

「…与謝野さんに、何か御用でしょうか。」
さっきとは、表情を一変させ、私は云う。
ちらっと乱歩さんに目伏せする。
「ねぇ。君。まさかなんかの事件の重要参考人として与謝野さんのことを疑ってるんじゃないだろうね?」
それに気付いたのか、気付いて無いのか、がたんと椅子を鳴らし、立ち上がった。
「その通りです。…彼女を出してくれませんか?」
風見さんは淡々と云う。
後ろで敦君達がざわめき出す。
「先に説明して。与謝野さんが何の事件に巻き込まれたか。」
乱歩さんがいつになく真剣な顔で声を上げる。

…空気が重いんだけど…帰っていいかな(駄目)

「この前、エッジオブオーシャンで爆発が有ったことはご存じですよね。」
あぁ。さっき居た所か。
じゃあ女医の姉さんじゃないな。
「そこの引火物から、彼女の指紋が検出されました。」
…は?
え?検出されるとしたら私か鏡花ちゃんの指紋だよね?おかしいなぁ〜姉さんはずっと私か乱歩さんと一緒に居た筈なんだけどなぁ〜
「…なンだい?妾に何か用かい?」
鏡花ちゃんが、急いで呼んできたのか、鏡花ちゃんが後ろに控えていた。
そっちに歩み寄って行く。
「聞いていましたよね?今の話。」
「待って。おかしいよ君の話。さっきまで与謝野さんは僕と一緒にお茶してたもん。」
乱歩さんが私と同じことを思ったのか、口を開く。
まぁ乱歩さんが云うなら大丈夫だね。

…爆破させたの梶井だったりしないよね。

そんな訳ないか。
うん。

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藍梨(プロフ) - とても面白いですね! (2021年8月12日 19時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴愛(れいあ) | 作成日時:2018年5月20日 18時

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