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『死滅回游の
「は？シメツカイユー？」
鹿紫雲一はかなり長い距離を逃走した。
さすがにあの速さでは誰も追ってこれない。
もうちょっと私の家に近づくように走ってくれればよかったのだが、何も考えず突き進んでしまったようで
家からも電車の駅からも遠い場所にきてしまった。
Go×gle Mapにナビをしてもらいながら一番近くにある駅を目指す。
で、鹿紫雲さんは私のスマホの画面を横から覗きながらさっきの発言をした。
何なのよ、シメツカイユーって。
とりあえずナビを一旦止めて、シメツカイユーを検索する。
『違う、カタカナじゃねぇ』
「どういう字」
『死ぬの「死」、滅亡の「滅」、回数の「回」、「遊」ぶのしんにょうがさんずいのやつ(游)』
空中に指を走らせて丁寧に教えてくれる。にしても物騒な漢字だな。
「…海遊館しか出てこないけど。そんな場所ないよ」
『……』
顔を顰めて小さくため息を吐く鹿紫雲さん。
「死滅回游ってそもそも何なの？地名？」
『殺し合いのゲームだ。結界内で
「え…、あのさ…鹿紫雲さんって厨二病なの？」
『は？ちげぇよ』
「そんな恐ろしいことが日本で起こってたら絶対ニュースになるはずだから。なってないってことはその死滅なんたらはやってないってことよ。残念でした」
この人の言っていることは本当にふざけている。
でも、本人はとてもふざけているようには見えないのがおかしなところだ。
それに、普通ならあり得ないようなことを色々見すぎてしまったから、この厨二病語りに変に信憑性を感じてしまう。
「てか、もしその殺し合いがどっかでやってたとして、何で自分から参加しに行こうと思うの？」
『宿儺を殺したい』
「また出たよ意味不明ワード。すくなって何」
『600年前の…いや、そういや今って何年だ』
「2016年」
『…元号で』
「平成28年」
視線を斜め上にやって、何か考え込む鹿紫雲さん。
『慶長７年から何年経ったか分かるか』
「何で慶長…」
スマホで検索をかけて、電卓で計算してみる。
「えっと…414年」
私がそう言うと、少しのあいだ彼は黙った。
『じゃあ宿儺は約１０００年前の術師になる』
術師って何って聞きたかったけど、さすがに話が進まなさすぎるのでやめておいた。
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ヤハウェ(プロフ) - 由良の門をさん» そういう先輩っていうのは社会にごろごろいますから気をつけていきましょうね‼️鹿紫雲たんみたいなのが一家に1人いれば、日本社会はもっとマシになるはずであります…応援あざむぁす！ (2月19日 14時) (
レス) id: 3429f701c5 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - うみさん» ありがとうございむぁす‼️いい話ですよね😍オイラも好きですよ✨ (2月19日 14時) (レス) id: 3429f701c5 (このIDを非表示/違反報告)
由良の門を - 企画を丸投げする先輩共腹立つと同時に、鹿紫雲の優しさが主人公にしみますね・・・！更新楽しみです！頑張ってください！！！！ (1月15日 23時) (レス) @page17 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
うみ - 作者さまの小説の中でこの小説が1番好きです！鹿紫雲目線と主人公ちゃん目線の書き方、文章の表現が素晴らしいです…好き！ (11月29日 21時) (レス) @page23 id: d6837fdd33 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - あわさん» そう、鹿紫雲ちゃんは最高なのですよ！！沼れ！沼れ！いや、もう沼っているはずだお。この小説を読んだことがその証拠さ… (2023年4月13日 0時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤハウェ
| 作成日時：2022年12月3日 0時
