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鹿紫雲くんはそう言うと、Aさんの手を引いて歩き出しました。
 

さっきよりも優しくAさんの手首を掴んで、ゆっくりと。





Aさんは「(好きだって何?言えなくてごめんって何?どゆこと…)」とさっきの言葉の真意を考えるのに必死で、ただただ大人しく鹿紫雲くんの少し後ろを歩いています。





しばらく2人は黙ったまま歩いていました。





お家まであと数分かなというところで、口を開いたのはAさんでした。





「……分かんない…」





鹿紫雲くんは歩きながら少し振り向きました。





「さっきの言葉の意味、考えても分かんない……」





Aさんが呟くように言うと、鹿紫雲くんはまた前を向きました。





『俺もお前のことが好きなのに、お前に先に言わせちまったから、謝った。それだけだ』





淡白に言う鹿紫雲くん。





「でも…私のいう『好き』はね、人として…とか、そういうんじゃないんだよ。恋とか、そういうのに近くて…もっと特別な『好き』なの」



『……分かってるよ』





あっさりと返ってきたその答えを得て、Aさんは
また考えました。



恋愛的な『好き』だということは理解していて、それでいて『俺も好き』ということは…



これは両思いなのか……?






考えているうちにお家に着きました。




帰ってからはいつも通り、2人ともお風呂に入って、歯磨きして、お布団を敷いて…


ここまでは何だか、いつも通り一日が終わっちゃいそうな流れ。




でもAさんは、心の中のモヤモヤが晴れなきゃ眠れないですから、どうにか流れを変えるしかない。




Aさんは元々、男遊びが激しい人でしたけれども

本物の恋愛というものは全然経験したことがなく、未知の世界でした。


そのためかなり不器用みたいなのです。


流れの変え方が全然分からない様子で、遂にはよく分からないことをしてしまいました。





電気を消して、さぁお布団へというタイミングで、最初は普通に自分の布団に入ろうとしていたのですが、

突然思い立ったようにバッとそこを出て、鹿紫雲くんの布団に勢いよく侵入してきて隣に寝転びました。




鹿紫雲くんは何だ何だという感じですが、肝は据わっていそうです。





「か、鹿紫雲さんの先程の発言をか、鑑みるとですね、私たちは毎日こうやって寝る関係性にあるということになるのですが…?」



『……ほぉ』





……ほぉ。

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ヤハウェ(プロフ) - ユイさん» ありがとうございまぁす‼️話はまあひと段落はしておりますが、まだおまけ程度のものは書こうと思っておりまぁす‼️キャラが魅力的…最高の褒め言葉!恐悦至極であります🎵 (2月19日 14時) (レス) id: 3429f701c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - とても素敵な作品でした。区切りが綺麗なもので、これで完結なのか、続きがあるのか分かりませんが、続きが読みたいなと思います。キャラが魅力的に書かれた、良い作品に出会えました。もしも続きがあるのなら、楽しみです。 (11月27日 23時) (レス) id: 3109fca5a0 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - シアさん» ふっ…気長に待っておれ‼️待ち時間が長ければ長いほど燃えるよ‼️(鬼畜) (9月28日 10時) (レス) id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)
シア(プロフ) - 最新待ってます‼︎ (9月27日 16時) (レス) id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
ヤハウェ(プロフ) - 八波さん» フッ…待ってな‼️俺が生きている限り物語は続いていく‼️(嘘)ワイの最推しカチモたそをこれからもよろしくで御座候 (9月24日 17時) (レス) @page2 id: 4505794e30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヤハウェ | 作成日時:2023年4月29日 23時

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