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まふまふくんに連れてこられたのは、初めて入るオシャレなカフェ。

幼い頃から私を知る彼は、私が好きなチョコレート系の飲み物やデザートがあるカフェを見つけては、連れてきてくれる。

そのカフェで近状報告という感じの何気ない話をして、いつもはほのぼのとした時間を過ごすのだけれど、今日は違った。


私が歌い手デビューに至った経緯をひと通り話すと、まふまふくんは難しい顔をして黙り込んでしまった。

「何かまずかった……?」

普段動画サイトを見ていない私が、この業界のことを知りもせずに踏み込んでしまったことに今更不安を覚えて、そう聞いてみたものの、まふまふくんから返ってきた言葉は予想外のものだった。


「なんでさかたんのこと知ってるの?」


「……え?」

「さかたんの話したことないし、A普段動画サイトとか見てないじゃん、なんで?」

首をこてりと傾げる仕草はかわいいのに、真剣な瞳にじっと見つめられてたじろいでしまう。

「えっと、96ちゃんが見せてくれた動画で知って……」

「じゃあ前から知ってたわけじゃないんだ」

「うん、最近だよ」

「そっかぁぁ」

先ほどの固かった雰囲気とは一変、よかったぁぁあと顔を机にぺたりとつけて脱力しているまふまふくん。


「どうして?」

「だって……」

「だって?」


「……自分の知らないところで前からさかたんのリスナーだったら、嫉妬しちゃうもん」


同時にへらっと困ったような笑顔が返ってきた。

まふまふくんは坂田さんと友達のようで、それも今の言い方を思えばかなり親しいらしい。

私に嫉妬しちゃうくらい、坂田さんのことが大好きなんだね。

心がポカポカと暖かくなった。


「……」

「え、何?」

「なんか勘違いされてる気がする」

「ううん、ちゃんと伝わってるよ」


普段は聞かないまふまふくんの繋がりを知ることが出来て嬉しい。

……あれ、でも何で私が坂田さんのこと知ってるって分かったんだろう。


「ねぇまふまふくん、96ちゃんのキャス聴いてた?」

「今はそんなことどうでもいいよ絶対勘違いしてるでしょAのバカ勇気返せーー!!!」

「!?」

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らうる(プロフ) - るなさん» ありがとうございます!また見にきていただいた時に楽しんでいただけるように頑張ります(^^) (2018年1月2日 3時) (レス) id: bb83672fe0 (このIDを非表示/違反報告)
るな - あっ、アンチとかではないので!なるせ大好き人間です!(*≧∀≦*) これからも頑張って下さい☆彡 また見にきます!! (2017年12月29日 4時) (レス) id: 52e5fba8f3 (このIDを非表示/違反報告)
らうる(プロフ) - るなさん» 訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございました…! (2017年12月28日 12時) (レス) id: bb83672fe0 (このIDを非表示/違反報告)
らうる(プロフ) - まひるさん» 嬉しいです…そう言っていただけて、本当に有難いです。ありがとうございます…! (2017年12月28日 12時) (レス) id: bb83672fe0 (このIDを非表示/違反報告)
るな - あらきに対する話し方が敬語なのが違和感なので、もし宜しければ訂正して頂けるとありがたいです! (2017年12月26日 17時) (レス) id: 52e5fba8f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らうる | 作成日時:2017年8月22日 18時

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