2話 ページ2
リヴァイ｢…｣
リヴァイはハンジの部屋へ向かっていた。
コンコン。
リヴァイ｢ハンジ、俺だ。｣
返事はない。
リヴァイ｢…入るぞ。｣
リヴァイが部屋に入ると、そこにはベッドでうずくまっているハンジがいた。
ハンジ｢……リヴァイか。｣
リヴァイ｢…どうした、お前らしくねぇ。いつものお前なら早々に立ち直って実験の計画でも立てているはずだが？｣
そう言ってリヴァイはベッドに腰をかける。
ハンジ｢ハハ…そうかもしれないね。｣
リヴァイ｢…｣
こいつはいつもそうだ。何でも全部1人で背負おうとする。どんなに重いものでも。
ハンジ｢…｣
2人の間にしばらく沈黙が続いた。
ハンジ｢…似てたんだ。｣
リヴァイ｢は？｣
ハンジ｢私が新兵だった時死んだ同期に…今回死んだ新兵の子がさ。｣
ハンジ｢新兵の子にその同期を重ねて少し浮かれてたんだ。あの子が死んだのは私の不注意、他の2人が死んだのも私の責任だ。｣
リヴァイ｢…そんなことだろうなとは思っていた。｣
ハンジ｢いつもなら次は失敗しないってなんとか立ち直れたのに、なんか今回はずっしりきちゃってさ。ハハ…ほんとに私らしくないよ。｣
リヴァイ｢お前がここまで追い詰められるとはな。珍しい日もあるもんだ。…お前がそんな責任を感じることはねぇ。死んだやつらだってお前のせいだなんて思っちゃいねぇだろう。｣
ハンジ｢…ありがとう、リヴァイ。だけど、今日は私ダメみたいだ。｣
リヴァイ｢…まあ、そんな日もあるんじゃねぇか。｣
ハンジ｢ハハ…リヴァイはやさしいね。｣
next…
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作者名：ゆずお | 作成日時：2020年4月25日 19時
