03繰り返し毒 Hokuto x Ryota リク作 ページ6
『カゲロウデイズ』じん
北斗×涼太
北斗 サイド
8月15日、午後12時半ぐらい。
倒れてしまいそうなほどの熱くまぶしい日差しだった。
いつもと同じように俺と涼太は他愛のない話をしていた。
「夏は好き？」
少しの沈黙の後に一つ返事が返ってくる。
「でもまあ、夏は嫌いかな」
涼太は猫をなでながらそう言った。
その瞬間、逃げ出して飛び出した猫を追いかけて君は赤色の横断歩道に飛び込んだ。
不運にもトラックは君の体を跳ね飛ばした。
周りの喧騒と悲鳴とうるさいブレーキ音が鳴り響く。
俺の頭の中が真っ白になった。
幼馴染である涼太の突然の死に動揺が隠せない。
嘘であってほしい。
そんな願いは叶わない。
”嘘じゃないよ”
誰かがささやいた気がした。
それと同時に俺は意識を失った。
＿目を覚ましたのは自分の家。
ふと時計を見ると8月14日の午後12時過ぎ。
「夢だったか」
だが、あの光景が脳裏にこびりついている。
やっぱり不思議だなあ。
次の日、公園に居た俺と涼太。
俺はこの光景どっかで見たことあるなと既視感を感じた。
「今日はもう帰ろうか。」
嫌な予感がして、涼太を早く帰らせるように急かす。
俺は涼太を連れ、道に抜けた。
その途端、周りの人は上を向いて何やら叫んでいた。
落下してきた鉄柱が涼太の体を貫く。
赤色の何かが飛び散った。
耳を劈くような悲鳴が上がる。
きっと夢だろう。
呆然とその光景を眺めていると誰かが言った。
”夢じゃないぞ”
薄れていく記憶の中涼太は笑っている気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - 蕾華さん» いえいえです！ (2021年1月29日 22時) (
レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - ぽっぷこーん＠パルム同盟さん» 尊敬だなんて…ありがとうございます。励みになります！！ あえてじゃないです。ただのミスです。直しておきます、ありがとうございます。 (2020年12月29日 18時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - ですが一つだけ質問させていただきたい所があり、樹の名前のスペルにはyは必要なく”Juri”でいいのですが、こうしてあるのはあえてのことなのでしょうか…？ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - 主さんの小説の大ファンです！私も昔歌をもとに小説を書いたのですがうまくいかず…尊敬です！ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - トマトみかんさん» ありがとうございます！！続編考えてみます〜 (2020年12月28日 23時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蕾華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pandaraiyu1/
作成日時：2020年8月13日 13時
