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組頭「新入りじゃろうが古参じゃろうが、いい案に違いない。情報が間違っとらんかも確かるしなんの問題もない」
雑渡「信用してるからね。
ーーーーーーー左之助様、うちの奥さん叩くの禁止止めてください」
相変わらずバシバシ背中を叩き続ける高坂様に雑渡さんが文句を言う。
左之助「これぐらい叩いとるうちに入らんわ」
雑渡「じゃ触らないで下さい、私のです」
左之助「了見の狭いやっちゃの。愛されとるな、お前」
A「……あは、は……恥ずかしいのでもう離れて下さい」
さらに笑われ気恥ずかしくなり、雑渡さんの手を押しのける。
雑渡「やだ。組頭と他の小頭と一緒に細かく計画練るからこっちおいで」
A「後ろからがっちり腕を回して移動する必要はないんじゃありません!?」
雑渡「私がやりたいから」
もう抵抗するのも疲れてしまう。
諦めて人形のように奥の小部屋に連れていかれ、席に着く。
押都さんの気遣うような顔(お面だけど)、もとい仕草に首を振る。
組頭「昆奈門」
雑渡「はい」
組頭「仕事中のAへの接触を禁ずる。
仕事場で惚気るな、たるみ過ぎじゃ、馬鹿者」
雑渡「ーーーーーーーはい……」
何か言い返そうとしたらしいが何も言わず口を閉じた。
上下関係はしっかりしている。
組頭「で、詳しく話を聞こうか」
A「はい。
園田村へ続く道は一つしかなく、オーマガトキもそこを使います。となると、落とし穴を作ったとしても再び埋め立て、痕跡を始末する必要があります。
園田村へはいれる山道は一本だけですし、橋は一本だけ。
守りやすく攻め難い地形ですが、今回は表立って園田村に陣を構えるわけではないので、あまり関係ないのですけど」
雑渡「誰を園田村に使いに出します?」
組頭「Aは、園田村の乙名と面識はあるのか?」
A「あります。あの時は学園長先生の紹介状もありましたし。
私が忍びだということも知られていますから、潜入には向かないかと」
押都「忍びだと知られている時点で忍びこむのは無理、か。となると、隼の誰かを伝令にやるべきです」
組頭「兵を動かすなとは言われたが、殿に一筆貰うなとは言われてないからな。
押都、殿のところへ行って園田村の乙名にくだんの事を知らせる文を書いてもらえ。
夕方にはオーマガトキに向かわせた者が地図を持ち帰る。地図が届き次第詳しく計画を立てる」
とりあえず今できることはない。
地形を確かめに行った人が戻るのを待つしかない。
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みずけい - すごい…お上手ですね!絵も作品も設定も!とても面白いです。尊敬しちゃいます (1月6日 16時) (レス) @page26 id: 56c1fb1e39 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - 涙さん» ああ!!すみません変換完全にミスりました!ありがとうございます! (2019年10月13日 19時) (レス) id: 31c0208f5b (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - 92話祝元になってますよ? (2019年10月13日 19時) (レス) id: 5e09944bd4 (このIDを非表示/違反報告)
彼は誰時 - 最近、組頭に沼ったのですが…ここが楽園か……最高です!まったり更新待ってます! (2019年10月13日 19時) (レス) id: fd426a3898 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - 名無し65455号さん» ありがとうございます!ミスってました直しときますね! (2019年9月17日 15時) (レス) id: 14131fd91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乾 巽 | 作成日時:2019年8月17日 11時