おまじない×おまじない ページ23
「あ、もう帰らなきゃ」
帰りの音楽が流れ始め、私が帰ろうとすると太郎さんは私を呼び止めた。
ちょいちょい、と手招きして私の頬に触れた。
女の子でも私よりずっと背の高い太郎さんにちょっとどきどきしてしまう。
目を白黒させていると、耳元で囁かれる。
「？？」
「ちょっとじっとしててね」
綺麗な顔が近づいて、ほっぺたにふにっとした柔らかいものが当たる。ちぅ、と小さな音がした。
その感触を、私は前にも知っている。
ほんのりと赤みのさした唇が離れ、黒い憂いげな瞳と目があった。
「守護のお
「………あ、えっ？
ありがとう、ございます…？」
今のって……チュー、だった。
ほっぺた、花子くんにされたところとおんなじ所に。
女の子同士だよ？！
いやいや、でもこれはおまじないで…。
花子くんがむふふ、と横でにやけていた。
「百合の花…って言うより大根とリス？」
かちんときて怒る。
「大根言わないで！」
「…え？私リス？」
「ドーナツ食べる時に両手で黙々と食べるじゃん。しかもちょっとずつ」
そんな可愛いことをしてたのか、太郎さん。
両手で黙々、ちょっとずつ…うちのハムスターみたい。
「ホワイトインフェルノみたいね」
「？ごめん何て？」
「前飼ってたハムスターなんだってさ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花子side
ヤシロが帰った後、Aにべったりとしなだれかかる。肩に腕を回してふわふわ浮かびながらくっついて言う。
「わざわざ同じとこにするなんてヤキモチ〜？」
素っ気のない無表情で頬をつつかれる。
「誰が誰にヤキモチを焼くっていうの」
「えー？Aが俺に、に決まってるでしょ」
ヤキモチなんて可愛いんだから〜、と言おうとしたらぷに、と人差し指で唇を押さえられた。白い指が俺の口にかかり、むにむにとつついている。
「_______
「…え？」
無慈悲に発された単語にサラサラと崩れ落ちた。
え？消毒？俺のチューは毒か何かなの？
くすくすと苦笑される。
「冗談よ。
最初の呪いを土台に同じ場所に重ねた方が効果が強まるってだけ。
_________気がついてるよ、寿命が近いことくらい。
未来が変えられないことも。
なら、せめて余生を楽しく過ごせるようにしてあげたいじゃない」
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ほのか - やばい。私の好みにどんぴしゃり！ (2020年8月4日 9時) (
レス) id: ef884c23cc (このIDを非表示/違反報告)
?返事がない、筆記試験終了の安心で寝ているようだ(プロフ) - ひえっ、めっちゃ細かく考えられてる、すげぇ… (2020年2月15日 8時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
すばる - 乾 巽さん» ですよね!!うぅ〜......土籠先生... (2020年2月5日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - すばるさん» そうなんですか…いきなりログインできなくなる系困りますよね (2020年2月2日 17時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
すばる - 乾 巽さん» わああ!!ありがとうございます!!!それがですね、設定ってどこぞや?と思って血眼で探したらログインしないと出てこない系でした...Wii Uなんで、前ログインできてたんですけど何故か去年の夏からログイン出来なくて...ぴえん(；ω；) (2020年2月2日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾 巽 | 作成日時：2020年1月19日 11時
