ノック ページ1
かもめ学園の旧校舎三階の女子トイレの三番目、そこが俺の
俺が七不思議の七番目になってしばらくした頃、俺は退屈していた。退屈すぎて独り言を呟く。
「俺を呼べる人がそもそも来ない…」
そう。霊力が生まれつき馬鹿みたいに高いか、寿命の近い人間でなければ俺を呼ぶことはできない。
と、いきなりゴンゴンゴン！と乱暴なほどに三回連続でノックされる。
あー、びっくりした。
随分と乱暴な子だなぁ、と思いながら次の台詞に耳をすますと囁くような柔らかい声音がした。
「花子さん、花子さん。いらっしゃいますか？」
「はーい！」
驚いた、ちゃんと俺を呼べてる。
てことは霊力が強いのか寿命が近いのかどっちかってことだ。
返事をしてパッとドアを開けると目の前に立っていた女子生徒は真顔で数度瞬きをしてから口を開いた。
「貴方が花子さん？」
「そうだよ」
「本当にいるのね、物は試して正解だった」
無表情のまま俺を目視し、特にリアクションをするでもなく淡々と喋る彼女にちょっと奇妙な空気を感じた。
「…おかっぱじゃないし赤いスカートは履いてないし何より男なことに突っ込んではくれない方向なの？」
「貴方が花子さんなのかどうかはさっき確認をとったから。
別にどんな格好でも自由じゃない？」
「いや、まぁそうだけど」
なんていうか…すごくマイペースな子だ。
怪異を見ても驚かないなんて。
ていうか、すごい地味な子だなぁ…。
いや、悪口とかじゃなくて本当に。特徴イコール地味、みたいなそれぐらい地味。
黒の冬のセーラー服を着ていて、スカート丈は標準、着崩してもいないし化粧もアクセサリーも付けてない。髪型は低い位置で黒いゴムで一つ縛り、長い前髪をヘアピンで左右にきっちり留めている。
そしてダメ押しのメガネ。野暮ったい…ひたすら絶妙なまでに野暮ったい。
顔立ち自体は悪くないのに、地味子ちゃんって感じだ。あと無表情だから無愛想に見える。
「何か一つを代償に、願いを叶えてくれるって聞いたんだけど、できる？」
「ものによるかなぁ、だって俺初心者だから。何なら君が最初なの。
でもできる限り頑張るから話してみてよ」
彼女は話し始めた。
無表情で淡々と語られる彼女の願いに耳を傾けた。
「私は
“私を怪異にして欲しい”」
好き好んでなるものでもないのに、と思った。
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ほのか - やばい。私の好みにどんぴしゃり！ (2020年8月4日 9時) (
レス) id: ef884c23cc (このIDを非表示/違反報告)
?返事がない、筆記試験終了の安心で寝ているようだ(プロフ) - ひえっ、めっちゃ細かく考えられてる、すげぇ… (2020年2月15日 8時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
すばる - 乾 巽さん» ですよね!!うぅ〜......土籠先生... (2020年2月5日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - すばるさん» そうなんですか…いきなりログインできなくなる系困りますよね (2020年2月2日 17時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
すばる - 乾 巽さん» わああ!!ありがとうございます!!!それがですね、設定ってどこぞや?と思って血眼で探したらログインしないと出てこない系でした...Wii Uなんで、前ログインできてたんですけど何故か去年の夏からログイン出来なくて...ぴえん(；ω；) (2020年2月2日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾 巽 | 作成日時：2020年1月19日 11時
