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「足を下ろせ。汚いな」
カリカリすんなよ、それくらいで。
「そっちは
お互いニーズは合致してるわけだろ。
条件は二つ。一つ、こっちは今まで通り好きに行動させてもらう。二つ、そっちの計画を明かすことだ。
これが関係してるんだろ？」
女から受け取った銃弾___噂の個性破壊弾を見せる。
すっと治崎の目が交渉の目になった。
ーーーーーー
Aside
お湯を沸かし、茶葉を取り出そうとすると瓶ごとなかった。おやつの煎餅を食べていたトウヤに聞く。
「トウヤ、お茶っ葉知らない？」
「昨日切らしたって言ってなかったか？」
「…言った」
「おやつ、おやつ」
ちょこちょこと台所に入ってきた空満が煎餅を手にしてもぎゅもぎゅと咀嚼し始めるとあっという間に煎餅が消える。
お茶菓子も買い足さないと。
「空満、キャラメル。あーん」
「食うッ食うッ」
巨大キャラメルを口に放り込むとそれを咀嚼し始める。
空満は「食」の個性でなんでも噛みちぎる強靭な歯と顎を持つが、歯にくっつくようなものはやはり一定時間咀嚼しないと飲み込めない。
「買い物行ってくるね」
今なら雨も小雨だし買いに出られそうだ。
財布と傘だけ持って早足に門を潜り雨の下に出た。
ザーザーと降りしきる雨の下を歩き、最寄りの店に入ってお茶っ葉だけを買って戻り、お茶を入れてまた地下に降りた。
部屋に戻ると、廻と死柄木弔が将棋を打っていた。
「こっちからも条件を出すが構わないな。
黒霧か都我、分倍河原をうちにいれる。あまり好きに動かれても困るからな」
「…はぁ？便利な奴ばっかり…動きは削ぐってか。
うちの要だ、そいつらは。そんなにやれるか。
第一こっちは腕一本貸しにしてんだぞ」
「計画の全貌を明かした…それだけでも総合的にはトントンだと思うが？」
「…分かった。それでいい」
駆け引きは終わったらしい。お茶を並べ、お盆を手に壁側に立っていると死柄木弔が私を指差した。
「交渉とは関係ないんだが、Aって女のことでいくつか聞きたい」
「私？」
瞬きをすると廻は少し黙り、「別に構わない」と答えた。
「俺にはこの女が戦えるようには見えないし強い個性も持ってないように見える。
トゥワイスに言った「攻撃力も強い個性もない」ってのが引っかかってた。
戦闘員じゃないどころか、無個性なのを遠回しに言ってるように聞こえてな」
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乾 巽(プロフ) - 燈@トランペットさん» ありがとうございます！うわぁ恥ずかしい…、スペルミスです…。コメント嬉しいです、更新がんばりますね！ (2019年12月17日 19時) (
レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
燈@トランペット(プロフ) - 突然失礼します！「HAR DATA」の「HAR」のスペルは“彼女の”って意味で使っているのなら「HER」ではないでしょうか。(HARを意図して使っているなら、私の知識不足なのでゴメンナサイ) この小説とっても面白いので更新頑張ってください！応援してます。 (2019年12月17日 19時) (レス) id: bd1442fb11 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - 刹鬼さん» ありがとうございます！コメント、とても嬉しいのでなんか思うところがあったらバンバン言ってくださると嬉しいです！ (2019年12月14日 8時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
刹鬼(プロフ) - 初コメ失礼します。面白くて思わずクスッと笑ってしまったり、ドキドキしながら読ませて貰っています。これからも頑張って下さい、応援してます。長文、失礼致しました (2019年12月14日 1時) (携帯から) (レス) id: 363b2bec95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾 巽 | 作成日時：2019年12月3日 18時
