【rtrt】最前列に、君がいた。 (ページ2)

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女子高校生としての生活が始まってから1年位。

私はもうすぐ高2になる。

今日はクラス分けの発表がある日。

楽しみ・・・でもない。

私は小さいときから人と接するのが嫌いで、友達はほとんどできなかった。

高校生の今でも、それは変わらない。

でも、話しかけてくれる人はいなくもない。

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新しいクラスが発表された。

『！！』

仲がいい人は(もともと)いなかったが、1年のときから気になってた人と同じクラスになれた。

『・・・やった』

香坂玲人くん。1年のときよく話してくれた人と仲がよかった人だ。私は彼のことは全然知らないけど。すごい気になるから、一目惚れ・・・したのかもしれない。

一応全部終わって、みんなが席を立って友達と発表されたクラスについて話し始めた。

「クラスわかれちゃったね～」とか「私嫌いな子と一緒だ～ヤダ～」とかいろいろ聞こえる。

「よう岡野」

「どんな感じ？新しいクラス」

話しかけられた。私に話しかけるヤツなんてほぼ決まっている。

『何。清川、牛沢』

クラスの人気者(？)の清川と牛沢だ。こいつらがなんで人気なのかはわかんない。ウザいだけなのに。

牛「いやだから、新しいクラスどう？」

ニヤニヤしながら聞いてくる。クラスなんて紙をみれば書かれているんだからそんなこと聞く必要はない。こいつらが聞こうとしているのはそうじゃなくてきっと香坂くんのこと。こいつらには一回香坂くんについていろいろ聞いたことがあったから気づかれてる。

『同じクラスだよ。頑張って仲良くなりたい。・・・ねー、何すればいいの？』

二人がちょっと困った様に顔を見合わせた。なんか変なこと言ったかな。

清「いやお前マジでレトさんのこと好きだったのかよ」

牛「ちょーっとコレは予想外ですねー」

『は？予想外？え、ちょ、は？』

清「お前じゃ無理なんじゃね？精神的にくると思うよ。レトさんのあの壁は」

『は？壁？何のこと？』

牛「ん～まあ、頑張れ」

壁って何だろう。ってかムリってどういうこと？

・・・ま、一応頑張ろ！