アリアーブ・ナーリヤ58 ページ41
◇
ナジュマは店先にあるアプリコットジャムの入った瓶を手に取るとケイトに差し出す。
甘いものが苦手なケイトはぎょっと目を見開くと、ナジュマを傷つけずにどう断ろうかと考えを巡らせていた。
『そのジャム、私が貰ってもいいかな？』
「はいっ、もちろんです。Aさんどうぞ！」
『ありがとう、ナジュマちゃん。うんっ、甘くて美味しいねっ』
「(Aちゃんっ)」
Aはナジュマからジャムの瓶を受け取ると、ケイトに目配せをして微笑む。
ケイトは自然な流れで自分を助けてくれたAに心の中で深く感謝し、他のジャムに目を移した。
「それじゃ、けーくんは別のものを付けようかな〜……。これなに？」
「こちらは、焼きナスのペーストです。みずみずしい野菜も特産品ですから、こちらもお勧めですよ」
「それじゃあ……ぱくっ。ん、あっさりしていて美味しい！ ヨーグルトも混ざってるね、これ」
ジャミルの勧めてくれた焼きナスのペーストを乗せたバゲットを食べたケイトは余程気に入ったのか、ぱくぱく食べていると、お腹がいっぱいだと言っていたグリムがバゲットに手を伸ばした。
「どれどれ……ぱくっ。ウマいウマい！ コレならいくらでも食べられるゾ！」
「さっきもう食べられないとか言っていたのに、本当に調子の良いヤツだな、グリムは……」
「ユウさん、私にもください」
「うん。ナジュマちゃん、はいどうぞ」
「ナジュマ、食べる前にちゃんと手を拭け。ほら、ウェットティッシュだ」
ユウがタワーバゲットをちぎりナジュマに渡そうとするが、バゲットよりもジャミルの渡したウェットティッシュがナジュマの手に置かれた。
子ども扱いされたことでナジュマが「子ども扱いしないでよ！」と頬を膨らませる。Aはその光景が微笑ましく感じた。
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ここ(プロフ) - 美咲さん» 美咲さん、コメントありがとうございます(*^_^*)楽しんでいただけて嬉しいです！これからも楽しんでいただけるよう頑張ります✨ (2021年10月4日 21時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 素敵な作品ですね！いつも楽しく見させてもらってます！ (2021年10月4日 11時) (レス) id: 63ae0527ed (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 星猫さん» 星猫さんありがとうございますっ(*^_^*)ついに16本目に突入しました！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!続編おめでとうございます! (2021年9月24日 16時) (レス) @page1 id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年9月24日 16時
