アリアーブ・ナーリヤ57 ページ40
◇
『ユウくん、私も一緒に食べるね』
「Aちゃん、ありがとうっ」
「うんうん。みんなで仲良く頑張ろうね〜。でも、この大きさのパンをそのまま食べたら、グリちゃんみたいに飽きちゃうんじゃない？」
バゲットは何もつけなくても十分美味しいのだが、これだけの量を食べるとなると飽きてしまう可能性が高い。
そんなケイトにジャミルは「ああ、それなら」と店先に置いてあった【ご自由にお取りください】とラベルが貼ってある瓶に手を伸ばした。
「店先にあるジャムを付けて食べてみてください。特産品がフルーツなので、それらの加工品も名物です。特にアプリコットジャムは有名ですよ。すごく美味しいので、みなさんもぜひ。はい、ジャムをどうぞ」
「ありがとう。それじゃあ……ぱくっ」
バゲットをちぎったトレイとマレウスがジャミルの差し出すジャムの瓶からスプーンで掬い、ジャムをバゲットに乗せ口に入れる。
口の中でジャムとバゲットを味わうとトレイは笑みを浮かべた。
「なるほど。甘くて美味しいな。大きな杏が果実のままでしっかりと残っていて、フルーティーだ」
「果実の酸味も感じるが、それにも増してとにかく甘い」
「そ、そんなに甘いの……？」
「あぁ。これはパンがすすむな」
ケイトが甘いものが苦手だということは、リドルがオーバーブロットしたあの時に発覚した。そのことはトレイやリドル、エースにデュース、それからAとユウの数人しか知らない。
ぱくぱくとアプリコットジャムをバゲットに付けて「甘くて美味しい」と食べるユウたちを前に、ケイトはジャムを付けられずにいた。
「家でもこのジャムを使ってますよ。私、甘いものが大好きで何枚も食べちゃうんです！ はい、ケイトさんもどうぞ！」
「えっ！？」
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ここ(プロフ) - 美咲さん» 美咲さん、コメントありがとうございます(*^_^*)楽しんでいただけて嬉しいです！これからも楽しんでいただけるよう頑張ります✨ (2021年10月4日 21時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 素敵な作品ですね！いつも楽しく見させてもらってます！ (2021年10月4日 11時) (レス) id: 63ae0527ed (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 星猫さん» 星猫さんありがとうございますっ(*^_^*)ついに16本目に突入しました！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!続編おめでとうございます! (2021年9月24日 16時) (レス) @page1 id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年9月24日 16時
