バルガスキャンプ63 ページ9
◇
周囲は夜の闇に包まれている。
Aはユウとグリムと共に、ドワーフ小屋のそばに立てたテントに戻ってきていた。
「明日になったらようやく帰れるんだゾ、早くAの作る飯をたらふく食いたいんだゾ〜」
『ふふっ、帰ったらいっぱい作るね』
「約束なんだゾ！」
「グリムもっと寄ってよ。Aちゃん、大丈夫？ 狭くない？」
『うん、大丈夫だよ』
Aの寝るスペースが狭くないか心配するユウにAは微笑んで答える。
Aの隣のテントは隣にあるのだが、1人にさせるわけにはいかないとユウとグリムのテントで寝ることにした。
2人と1匹が寝るにも十分な広さだが、グリムが場所を取りすぎていることをユウは不満のようだ。
「僕が見張りしてるから、Aちゃんはゆっくり休んでて」
『そんなのダメだよ、私も起きてる』
「うーん……そこは頼ってほしいんだけどな。……でも、そういうとこ、Aちゃんらしくていいね」
『？』
そこは既に夢の中にいるグリムのように、男として自分を頼ってほしいと思ったユウだが、Aは自分だけが起きているのが嫌なのだろう。
そんなAの優しさにユウは折れることにした。
「それじゃ、Aちゃんが眠たくなるまで付き合ってくれる？」
『うん、もちろんだよ』
こうしてると修学旅行の夜みたいだね、と笑い合いながらAとユウは語らい合う。
どれほど話していただろうか。
突然テントの外に
「うわー！ やめろ！ 助けてくれ！！」
「『！？』」
「なんだ！？ 今の叫び声はなんなんだゾ！？」
バルガスの叫び声が響いた。
ユウは咄嗟にAを抱きしめ、テントの入口を警戒する。
爆睡していたグリムは飛び跳ねて目を覚まし、Aとユウの間に潜り込む。
『い、今のっ、バルガス先生の悲鳴……だったよね？』
「まさかバルガス先生も妖精に……？」
「Aならともかく、あんなゴツい筋肉のバルガスを攫おうとなんて、オレ様が妖精なら絶対にしないんだゾ」
「たしかに。少し外の様子を見てみるよ」
ユウはAを左腕で抱きしめたまま、右手をテントの入口へ伸ばす。
少しだけできた隙間から外の様子を覗くと、小屋から黒い大きな影が飛び出したのを目撃した。
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時間の止まったリス - バルキャンの妖精の男の子のイメージに何故か鏡◯レ◯くんが浮かんじゃいました(当時のリスがプ◯セカにハマっていたことからです) (2022年3月23日 9時) (
レス) @page3 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 夢桜さん» 反応集ですか！それは読むのが楽しみです^ ^頑張ってください♪ (2021年8月4日 13時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ありがとうございます！呼んでみてくださいね！ツ○ステの反応集？も作ってみたので、そちらもみてください！ (2021年8月3日 23時) (レス) id: f6c4d55ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 夢桜さん» 鬼○のお話を書かれているんですね！鬼○は私も大好きなので是非読ませていただきます(*^_^*) (2021年8月3日 17時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - はい！私の無理のないペースで頑張っていこうと思います！今、鬼○の刃の夢小説をかいているので、読んでみてください！ (2021年8月3日 13時) (レス) id: f6c4d55ff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年6月19日 21時
