バルガスキャンプ78 ページ25
◇
『みんな……！』
「おや、ようやく来ましたか。集合時間ギリギリですねぇ」
「お前たち、どうしてそんなに時間がかかったんだ？」
「実は……バケモノが出たんス！」
『えっ』
「バケモノぉ？」
バケモノが出た、と言うラギーにバルガスは怪訝な顔を向ける。
疑われ、本当のことだと訴えるラギーやセベク、フロイドだったが……
「そうか……なるほどな。バケモノと戦っていたせいで、遅れたわけか……そんなふざけた理由がまかり通るか！！」
と一蹴されていた。
結局、ラギーたちのバケモノと戦った、という話は学園長やバルガス、他の部活の生徒たちにも信じてもらえず、それぞれ学園に戻る鏡に並んでいた。
『ねえ、ラギー。バケモノがいたのって、本当……？』
「信じてもらえないかもだけど、本当ッスよ」
『私は信じるよ？ ラギーたちが嘘をつくはずないもん』
「A……、ありがと。あのバケモノのせいで隠してた魔法石も全部取られちゃうし、散々だったなあ」
『魔法石？』
バケモノが本当にいた、という話を信じてもらえたラギーは嬉しそうに笑うと、中身がなくなって寂しくなったポケットに手を入れる。
「実は課題をしながら魔法石を集めてたんスよ。高値で売れるんで！ ただ、さっきバケモノと戦う時にぜーんぶ使っちまったんだけど」
『…………それなら、ラギー。これあげる』
「これ？」
Aはラギーの横にぴったりと寄り添うと、ある物をラギーのポケットに滑り込ませる。
ずしり、と少し重たいそれにラギーはポケットに手を入れたまま確認すると、そこには
「魔法石！？」
美しい輝きを放つ魔法石があった。
『キャンプ初日にね、シルバーくんたちと掘ってる時に何個か見つけたの。1つだけでも取っておいてよかった』
「こ、これオレにくれるんスか？」
『うん。いっぱい頑張ってくれたお礼だよ。ありがとう、ラギー』
Aはふわりと笑うとユウたちの元に戻っていく。
「……オレ、お金になる魔法石も好きッスけど、Aの方がもっと好きッス」
Aがくれたこの魔法石は換金してお金にしたりはしない。
何故ならAが自分にくれたものだから。
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時間の止まったリス - バルキャンの妖精の男の子のイメージに何故か鏡◯レ◯くんが浮かんじゃいました(当時のリスがプ◯セカにハマっていたことからです) (2022年3月23日 9時) (
レス) @page3 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 夢桜さん» 反応集ですか！それは読むのが楽しみです^ ^頑張ってください♪ (2021年8月4日 13時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ありがとうございます！呼んでみてくださいね！ツ○ステの反応集？も作ってみたので、そちらもみてください！ (2021年8月3日 23時) (レス) id: f6c4d55ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 夢桜さん» 鬼○のお話を書かれているんですね！鬼○は私も大好きなので是非読ませていただきます(*^_^*) (2021年8月3日 17時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - はい！私の無理のないペースで頑張っていこうと思います！今、鬼○の刃の夢小説をかいているので、読んでみてください！ (2021年8月3日 13時) (レス) id: f6c4d55ff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年6月19日 21時
