バルガスキャンプ20 ページ15
◇
「A、オレとレオナさんの分お願いするッス」
『はーい。そういえばさっきフロイドから聞いて知ったんだけど、ラギーと私のウェアって同じブランドなんだね』
「シシシッ、そうッスよ。さっき見たレオナさんの顔、面白かったなあ」
歯を見せて笑うラギーはレオナが先程キャンプ場に向かいながらAのウェア姿見て「似合ってるじゃねぇか」と呟いたのを聞いた。
その時にAと自分が同じブランドだと伝えると不機嫌な顔になり舌打ちをしたらしい。
「Aとお揃いがいいなら自分で行けば良かったのに」
『え？』
「こっちの話。んじゃ、Aも手伝い程々に頑張るんスよ」
Aの頭をぽんぽん、と撫でるとラギーは両脇にテントを抱えてマジフト部の集団に混じっていった。
「よし、全員がテントを持って行ったな。ドリーミィ、お前もユウとグリムとあいつらの様子を見回ってくれ」
『はい、わかりました』
テントや工具を配り終えたAはこちらに手を振るユウとグリムの元に向かう。
どうやら2人は自分の手伝いが終わるのを待っていてくれたようだ。
「Aちゃんお手伝いお疲れ様」
『ユウくんありがとう。お待たせしてごめんね』
「気にすることねーんだゾ。おっ、みんな一斉に移動し始めた。さーて、どうなるか見ものなんだゾ！」
腰に手を当て、ニヤついた表情で彼らにカメラを向けるグリムにユウは「どれだけ彼らのヘマした姿を撮りたいんだ」と呆れていた。
「さっき話を聞いたんだけど馬術部は川の近くにテントを立てるみたいだよ。川の近くだと雨で川が増水しないか心配だね」
『ええっと……良かった、天気予報ではこの3日間は晴れるみたい』
唯一スマホを持つことを許されたAは、ドワーフ鉱山の数日間の天気予報を確認するとこの3日間は晴れ。
川の付近にテントを立てるリドルたちに危険がないことにほっと安堵する。
「それなら安心だね。陸上部はジャックのアドバイスで木の下にテントを設営するみたいだよ」
「マジフト部とバスケ部は平地に立てるって言ってたんだゾ。アイツらが慣れないテント立てで苦戦してるのを早く見に行くんだゾ！」
『もう、グリムってば』
出発なんだゾ〜！ と駆けていくグリムの小さな背中をAとユウは追いかけるのだった。
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ここ(プロフ) - ミコミコさん» ミコミコさん、コメントありがとうございます^_^セベクの純粋なところ可愛いですね…！ (2021年12月8日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミコミコ - セベクが可愛い…………(^^) (2021年12月8日 6時) (レス) @page12 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さん、まさかセリフを覚えてきたとは、Re:startのお話のでしょうか！？もしそうだとしたら凄いです…っ！！ (2021年7月25日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - いやー、セリフ地味に覚えてきましたねw (2021年7月25日 14時) (レス) id: 34ae80e840 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 毎日1話…！もうセリフとかも全部完コピできちゃいそうですね…！応援本当に嬉しいです、ありがとうございます(*^_^*) (2021年6月18日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年5月7日 12時
