バルガスキャンプ45 ページ40
◇
「……ってことがあって、それ以来Aは蛙が嫌いというよりは超苦手になったんすよ」
「……人ごとのように話しているが、Aにトラウマを植え付けたのはエース、お前じゃないか」
「100%エースが悪い」
「オメー最低なんだゾ」
「うわあ……カニちゃんサイテー。Aごめんねぇ？ オレ、Aがこれ苦手なの知らなかった」
『……ひっく……も、もういない？』
「いないいない。遠くにポイしたから」
放り投げられた蛙には可哀想なことをした気もするが、彼らが最優先にすべきことはAを泣き止ませることだ。
もう手に持っていないことをAに証明するために手を広げて見せるフロイドに、Aは恐る恐るユウの胸から顔を上げる。
その瞳からは涙が零れており、Aの泣き顔を見たエースたちは思わず息を呑んだ。
「Aの泣いてるとこ初めて見たかも〜、チョー可愛いっ」
「不謹慎ではあるが……これはくるものがあるな」
「先輩たち見ないでくださいよ！ Aの泣き顔見ていいのオレだけなんすから！」
「いやいや、そこは泣かせないようにしなよ。Aちゃん、蛙はもういないから大丈夫だよ」
『う、うん……っ。ごめんね、ユウくん……服、濡らしちゃった……』
肩を抱いて安心させるユウをAが見上げると、その泣き顔の可愛らしさにユウは目を逸らした。
「ン"ン"ッ……！ す、すぐ乾くし気にしないで。Aちゃんは蛙が苦手なんだね」
『いつ飛んでくるのかがわからないから怖くて……、今では姿を見つけるだけで身体が動かなくなっちゃうの。みんなもびっくりさせたよね、ごめんなさい』
「次からはいつものようにオレに抱きつくように！」
「エース……お前、Aが蛙が苦手なことを美味しいと思ってるだろ」
ジャミルは確信した。
エースがAに蛙嫌いのトラウマを植え付けた張本人であるが、それを悪いとは思っていない。
むしろ蛙が現れる度に抱きついてくるAを悪い顔をして抱き返しているんだろう。
「あ、バレた？ Aが自分から抱き着いてくるんすよ、めちゃくちゃ美味しいじゃないっすか」
「はあ……悪いやつだな、お前は」
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ここ(プロフ) - ミコミコさん» ミコミコさん、コメントありがとうございます^_^セベクの純粋なところ可愛いですね…！ (2021年12月8日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミコミコ - セベクが可愛い…………(^^) (2021年12月8日 6時) (レス) @page12 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さん、まさかセリフを覚えてきたとは、Re:startのお話のでしょうか！？もしそうだとしたら凄いです…っ！！ (2021年7月25日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - いやー、セリフ地味に覚えてきましたねw (2021年7月25日 14時) (レス) id: 34ae80e840 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 毎日1話…！もうセリフとかも全部完コピできちゃいそうですね…！応援本当に嬉しいです、ありがとうございます(*^_^*) (2021年6月18日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年5月7日 12時
