バルガスキャンプ39 ページ34
◇
「Aちゃん？」
『ユウくんたちが座ってる後ろの壁、白くなってるところあるのわかるかな』
Aに言われユウとグリムが振り返ると、そこには青黒い岩壁の一部分が白くなっている場所を見つけた。
『騙されたと思ってあそこを掘ってみて？』
「Aちゃんにならいくらでも騙されていいよ。グリム、少し離れてて」
「なんだ？ そんなところ掘ったって出てくるわけが……」
「よいしょ……っ」
ユウはAに教えられた白い岩壁をツルハシで慎重に掘り進めていく。
すると……コロン、と何かが転がった。
「これは……魔法石！？」
「スゲーんだゾ！ 課題で言われてたのよりもデッケー！」
『出てきてよかった。ドワーフ鉱山でキャンプが決まった時に図書館で鉱山について調べてたの』
「さすがAちゃん！ あ、グリムの後ろにも白いところがあるよ！」
「オレ様もデッケー魔法石をゲットするんだゾ！」
大興奮で岩壁をツルハシで掘るグリムの姿にAはくすくすと笑いながら辺りを見渡す。
すると白くなっている岩壁を見つけ、Aは思いきりツルハシを振り下ろすが、ガンッという音と手に痺れだけが残り、壁を削ることはできなかった。
『もういっかい……！』
「待て」
『シルバーくん？』
もう1度ツルハシを振り下ろそうとしていたAの腕をシルバーが掴んだ。
「先程の様子を見ていたが、その振り下ろし方では手首を痛めてしまう。ツルハシはこう握り、肘が少し曲がるくらいで振りかぶるんだ」
『こう、かな？』
「ああ。Aの力では壁は削れないだろう。俺も手を貸そう」
『シルバーくんありがとう。それじゃあ、いくねっ』
シルバーはAの後ろから抱き込むように腕を伸ばし、Aの持つツルハシを握る。
教えてもらったことを意識してツルハシを振り下ろすと、先程はびくともしなかった壁を少し削ることができた。
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ここ(プロフ) - ミコミコさん» ミコミコさん、コメントありがとうございます^_^セベクの純粋なところ可愛いですね…！ (2021年12月8日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミコミコ - セベクが可愛い…………(^^) (2021年12月8日 6時) (レス) @page12 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さん、まさかセリフを覚えてきたとは、Re:startのお話のでしょうか！？もしそうだとしたら凄いです…っ！！ (2021年7月25日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - いやー、セリフ地味に覚えてきましたねw (2021年7月25日 14時) (レス) id: 34ae80e840 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 毎日1話…！もうセリフとかも全部完コピできちゃいそうですね…！応援本当に嬉しいです、ありがとうございます(*^_^*) (2021年6月18日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年5月7日 12時
