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◇
地下通路を抜け、絨毯は先程までリハーサルを行っていた特設ステージの上にAたちを下ろした。
Aとジャミルが地下通路に入る頃には空は雲ひとつない青い空だったが、今はコロシアムを覆う薄黒い雲から激しい雷雨が降っていた。
「さきほどまで晴天だったのに、激しく荒れ狂う空……まるでヴィルの心を映したようだ」
「ジャミル、スタッフや生徒のみんなを避難させねぇと！ ……って、アレッ？ あれだけたくさんいたスタッフが、誰もいない！？」
Aの回復魔法により身体の痺れが治り喋れるようになったカリムがジャミルの腕を掴み、辺りを見回して目を見開いた。
そう、コロシアムには自分たち以外誰もいないのだ。
「お前の突拍子もない行動をフォローし続けて何年になると思ってるんだ。俺たちでとっくに全員、外に避難させた」
「さすが遠謀深慮のスカラビア！ Aちゃんも来てくれてありがとうっ」
『ううん、来るのが遅れてごめんね』
もう少し早く自分が来ていてばユウたちが苦しい思いをしなくて良かったかもしれない。
Aは悔やんでいた。
もしヴィルが抱えていた苦しみに気づくことができていたら、オーバーブロットしてしまうのを防げたかもしれない。
「俺たちはさっきネージュたちのリハを見た後、ヴィル先輩の顔を見て嫌な予感がしたんだ。どっかの誰かさんたちが蜂の巣を突くような真似をして、最悪の事態を招くんじゃないかってな」
「えーっ！？ なんだよ、その言い方！？ だって、放っておけないだろ！？」
「……それが善意であれ、悪意であれ、結果として蜂の巣は落とされた。あとはどう始末をつけるだけだ」
「く〜っ……でも、助かった！ ありがとな、ジャミル、A！」
『うん』
「マーベラスだ、Aくん、ジャミルくん。Aくんの澄んだ瞳はヴィルの心を見通し、ジャミルくんの鋭い瞳はカリムくんのどんな小さな違和感すら見逃さない！ 従者の枠を超えた素晴らしい絆……実にボーテ！」
「やめてください。そんなんじゃなく、ただの経験の蓄積です。だいたい……このままじゃ、せっかくイメージを回復させようとした俺の計画が、台無しになるだろうが！」
さすが、ジャミル先輩……！ と感動していたユウはジャミルの清々しいまでの本音にずっこけ、Aは苦笑いをしながらユウを支えた。
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翡翠 - 返信ありがとうございます！そうですね…今後に期待です！ (2021年6月15日 8時) (
レス) id: 3ec5fcf21a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さん応援ありがとうございます^ ^6章の公開がとても楽しみですね！そのお2人はメインストーリーでもあまり登場がなかったのでどう絡んでくるのか、とても気になります。公開が待ち遠しいですね。 (2021年6月15日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 更新頑張ってくださいです！六章が楽しみですね…！(六章イ○アや○ルトがメインらしいです…ハイ、ネタバレすみません！)お応援しております！ (2021年6月14日 23時) (レス) id: 985c3b27ad (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ちょりさん» ちょりさんありがとうございます！当分先になりそうですが、その分楽しみも大きいですね！イベントはみんなの意外な素顔なども知れていいですね〜♪バルガスキャンプではラギーくんでます！いっぱいでます！！（ネタバレ）楽しみにしてくださって嬉しいです(*^_^*) (2021年5月2日 7時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ちょり(プロフ) - 5章執筆お疲れ様です！！ゲームの本編の方もまた楽しみですよね〜！いつになるやらですが（笑）公式さんはもはやイベントで繋げるのが定番になってきましたね！w。バルガスキャンプのラギーくんとの絡み、とてつもなく楽しみにしてます！！^o^ (2021年5月1日 22時) (レス) id: dcc02d0370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年3月26日 21時
