162 ページ18
◇
鏡に飛び込んだAたちの目の前には海が広がっていた。
前を見ても後ろを見ても上下を見ても海。
自分たちは本当に海の中にいるようだ。
「がばばばばば！！いきなり海の中なんだゾ！溺れ死ぬ！」
「………っ、あれ？苦しくない」
「え？あ、本当なんだゾ」
「マジで水の中で呼吸ができてるんだな」
「うわ、一面の珊瑚礁。すっげー眺め！ケイト先輩が見たら「マジカメ映え〜」とか言って撮影しまくりそ〜」
『あははっ、ケイト先輩のモノマネ上手だね、凄く似てるっ』
「そう？」
「すごく綺麗だね…」
「ゆっくり景色を楽しんでるヒマはねぇぞ。早いとこ目的の場所へ向かおう」
「ふんがっ！水の中って全然前に進めねぇんだゾ〜」
『あ、だったらこれならどうかな』
懸命に前へ進もうとするグリムだが全く進んでいない。
そんなグリムにAは指を鳴らして魔法をかける。
するとグリムの身体が光に包まれる。
「ふな"ッ！？な、なんなんだゾ！？」
慌てふためくグリム。
光が消えていき、はっきりとグリムの姿が見えるようになった。
そこには上半身はいつものグリムだが、下半身は魚に変身グリムがいた。
「うおおおお！！！す、すげぇんだゾ！めちゃくちゃ泳げる！」
「あれは………魚か？」
「あはははは！なんだよ、あれ！人面魚ならぬ猫魚じゃん！やばい、ウケる！」
「くくっ、な、なかなか似合ってるぞ、グリム……っ」
「Aちゃんの魔法すごいね！」
『あれ、イメージと違ったみたい。それじゃ、私も』
変身したグリムを笑うエースの横でAはもう一度指を鳴らす。
Aの身体もグリムの時と同じように光が包み、少しして消えていく。
光の中からは人魚に変身したAが現れた。
「はあ！？」
「ぶはっ」
「おい、デュースが鼻血を吹いたぞ！？」
「血の匂いでサメが来たらいけない、早く止血を！」
「おぉ〜、A、オレ様と同じ人魚なんだゾ！」
ユウは慌ててデュースの鼻にティッシュを詰め込み止血する。
デュースが鼻血を出してしまった理由。
それは人魚に変身したAに原因があった。
いつも制服で隠されている白い素肌が晒され、柔らかそうな胸、細い腰が堂々と見えてしまっているのだ。
胸を隠しているのは貝殻だけというなんとも無防備な姿。
年頃の少年たちには刺激が強すぎたようだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1310人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ここ(プロフ) - ガムテープさん» ガムテープさん…！見てます、嬉しすぎるコメントちゃんと見てます〜っ😭ツイステは何度でものめり込めるゲームですよね…！楽しんでいただけるようにこれからも頑張ります、応援ありがとうございます(*´꒳`*) (2023年4月6日 23時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ - 久しぶりに見に来ました‥！またツイステにのめり込んできたので‥いつ見ても面白くて手が進む作品です‥！見られてるか分かりませんが大好きです！ (2023年4月2日 23時) (レス) @page8 id: af967879f4 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» イケメンはどんな姿になってもイケメンですね(*≧∀≦*)いつもコメントありがとうございます✨ (2021年10月4日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食) - そう！「残念ウツボでぇす」！ウツボになってもイケメンは変わらないんですよね〜。どうしたってイケメンっていう、三回目のコメント失礼しました！ (2021年10月3日 18時) (レス) @page20 id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» オクタヴィネルに行ったら色々と物騒かもしれませんが、とてもたのしい毎日を過ごせそうですね^_^ (2021年10月3日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ここ
| 作成日時：2020年10月4日 10時
