Cat Panic ページ12
◇
実験着を着たままAは保健室へ向かう。
他の生徒たちは授業中のため廊下には人がいないのが幸いだった。
保健室へやってきたAがドアをノックすると返事が聞こえてきたので中に入る。
『失礼します』
「おや、Aちゃん。どうし………ってええ！？」
『実験中に薬を浴びちゃいました。火傷とかないか診てもらうようにと先生に言われまして』
「薬を？今すぐ見るからここ座って」
椅子に座り診察を受けるが、特に火傷などしていなさそうだ。
「うん、特に問題なさそうだね。しかし…このまま過ごさせるのは危険だな…」
『危険、ですか？』
「あ、いやこっちの話。とりあえずこのまま誰にも会わないように寮にもど」
「失礼しまーっす」
「はあ……タイミングの悪い…」
頭を抱えてため息を吐く校医にAは不思議そうに首を傾げた。
「先生どうしたんスか……ってええ！？A！？」
『やっほー、ラギー』
「やっほー…じゃないッスよ、その耳と尻尾どうしたんスか？」
『実験中に薬品被っちゃって』
「へぇ、大変だったッスね」
「きみ、大変だと思ってないよねその顔。思いっきり楽しんでるよね」
「いやだなあ、先生。オレがそんなこと思ってるわけないじゃないッスかシシシッ」
『ラギーはどうしたの？どこか怪我しちゃった？』
Aはラギーを心配して顔を覗き込む。
猫耳のせいで可愛さが倍増している。
「体力育成の授業中にちょっと突き指しちゃっただけ。冷やすもん貰いに来ただけだから心配いらないッスよ」
『それなら良かった。お大事にね』
「そこ良い雰囲気のところ悪いけど用事終わったら出て行ってね、特にラギーくん」
「えー、なんでッスか。オレ怪我人ッスよ少しくらい休んでいっていいじゃん」
「はい、冷やす物。はい、診察終了。はい、さよなら」
校医はすごいスピードでラギーの患部に保冷剤をテープで巻きつけ固定して、ラギーの背を押すと保健室から追い出していた。
「A〜、あとでサバナクローに遊びに来るッスよ！」
「はいはいさよならお大事に〜」
ピシャン！と音を立てて校医はドアを閉めた。
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ここ(プロフ) - いろはさん» いろはさんコメントありがとうございます！はまってもらえて嬉しいです！これからも楽しんでもらえるよう頑張りますね♪ (2020年9月30日 22時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
いろは - めっちゃはまりました!!!頑張ってください!) (2020年9月30日 18時) (レス) id: cd5f27ba6c (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさんコメントありがとうございます(*^^*)ガキッポラ書いちゃいました〜 (2020年9月28日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - エース・ガキ・トラッポラ尊いです (2020年9月28日 17時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年9月28日 16時
