◇ ページ16
◇
レオナの膝の上にちょこん、と乗るA。首を指でくすぐられると『にゃーん(くすぐったいよ)』と鳴いた。
呼び出されたジャックは信じられない光景に戸惑っているようだ。
「つまり……その猫はAなんすか」
「あぁ、そういうことだ。魔法も使えねぇようだから守ってやれ」
「う、うす……」
「それで？ レオナさんどうするんスか？ この猫がAだってみんなに教えるんです？」
そうラギーに聞かれたレオナは鼻で笑う。
「はっ、なんで俺が親切に教えてやらなきゃならねぇんだ」
「シシシッ、そうこなくっちゃ。A、心配いらないッスよ。元に戻るまでオレたちがちゃーんっと守ってあげるんで」
『にゃにゃ(ありがとう)』
「どーいたしまして。あ、ちなみにレオナさん今日の授業は全部出てくださいよ。単位ギリギリなんスから」
「チッ……おい、A」
『にゃん？ (レオナ？)』
「……いいか、俺たちの前以外では喋るな」
にゃん？ と鳴いて見上げるAにレオナはときめいていたのだが、それを知られないようポーカーフェイスを装う。
自分たち以外の前で喋るなと言われたAはレオナに何か思うところがあるのだろうと理解し、『にゃん(わかった)』と頷いた。
レオナがそんなことを言った理由はただの独占欲によるものなのだがAはそれを知らない。
◇◆◇◆
レオナの1限目は魔法史の授業。
初めて3年生の授業を受けるAはレオナの膝の上でわくわくしていた。
「おや、可愛らしい猫を連れているね、獅子の君」
「こいつに触れるな変人」
「はっはっは、随分とその猫を大切にしているようだ。……まるで夢の姫君のようにね」
『！』
じっと獲物を狙うようなルークの視線にAはレオナのお腹に顔を埋める。そんな可愛らしい行動に思わずレオナの口元は緩みそうになった。
「怯えさせんじゃねぇ。さっさと自分の席に座れよ」
「ふふ、そうしよう。それでは、夢の姫君に似た猫くん、また」
ルークがレオナから離れるとAは顔を上げた。
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ここ(プロフ) - Airis*.さん» Airisさんありがとうございます！ですねっ^_^真っ赤になってるところをケイトは揶揄って、トレイは良かったな、と我が子を見守るように暖かく接していると思います（笑） (2021年2月20日 7時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
Airis*.(プロフ) - 更新お疲れ様です！好きなタイプがリドル先輩と言われた時のリドルくんを想像してしまいました…！きっと真っ赤になって照れてるんだろうなぁ…(笑) (2021年2月20日 3時) (レス) id: 457dc4a49b (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 夏春さん» 夏春さんコメントありがとうございます^_^リクエスト了解しました！ (2021年2月17日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
夏春 - リクエストをしたいのですが主人公が機嫌が悪くなって皆んなが主人公ちゃんの機嫌を治す話が見たいです。 (2021年2月17日 20時) (レス) id: a0bbb5bb79 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ひなさん» ひなさんこちらこそリクエストしていただきありがとうございました！ひなさんに楽しんでいただけるようこれからも頑張ります(*^_^*) (2021年2月17日 7時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年2月11日 10時
