リクエスト ページ16
◇
「今日はここまで。しっかり復習しておくように」
授業終了の鐘が鳴り、ルチウスと教科書を腕に抱えたトレインが教卓前の台から降りると生徒たちは一斉に帰り支度を始めた。
「あー、やっと終わったぁ。トレイン先生の授業ってなんか眠くなるんだよね」
「わかる。落ち着いたあの声が僕たちを眠りに誘うよね」
「オレ様なんて5秒で寝れるんだゾ！」
「いや、それ胸を張ることじゃないから」
居眠りをしていたグリムは頬に垂れた涎を拭きながら「オレ様探検してくるんだゾ〜」と教室を出て行った。
グリムを1人にしておくことは誰かに迷惑をかける可能性が高い。ユウは「待ってよ」と鞄を手にグリムを追いかけた。
「監督生は今日もお忙しいことで。なぁ、A。今日練習見にこない？ 来てくれるんならオレ、真面目に部活頑張っちゃうんだけどな〜」
『私が行かなくても頑張らないとダメだよ？』
「わかってるって。Aが来てくれたらいいとこ見せないとって気合が入るんだけど。で、どうよ？」
『うーん……』
部活を見に来ないかとエースの誘いにAは今日の予定を思い出す。
今日はアルバイトもなく誰かから頼まれている用事もない。グリムのことはユウが見ているし、特にこの後何かすることもないのだが……。Aが視線をゆっくり横にずらすと、そこには「ここはどうやるんだったか……」と帰り支度をせず教科書と睨み合っているデュースがいた。
『……ごめんね、今日はやめておくね』
「えー、なんでだよ。前もそうやって断ったじゃん」
明らかに不機嫌になるエースにAは申し訳なさそうに謝るが、エースが引くことはない。
だが
『さっき習ったところを復習しようと思って。今度見に行くから。ねっ？』
エースはAに弱い。Aに上目遣いでそう言われては強く言うことはできない。
「……絶対だかんな」
『うん』
「そん時は差し入れ、期待してっから。んじゃ、勉強頑張れよ」
ぽん、とAの頭に手を乗せるとエースは教室を出ていき、1-Aの教室にはAとデュースの2人だけが残っていた。
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時間の止まったリス - んぁあ゛あ゛あああああああああああああ… ラギー•癒しでかわいい•ブッチ (2022年3月15日 16時) (
レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 咲希さん» 咲希さん、お題箱へのリクエストありがとうございました(*´꒳`*)またお待ちしております♪ (2021年11月29日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
咲希 - 遅れました！！シルバーくんの話ありがとうございます！！ (2021年11月29日 0時) (レス) id: dcd6ff7333 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ミオさん» ミオさん、お題箱へのリクエストありがとうございました！またお待ちしております(*´꒳`*) (2021年11月16日 0時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - ここさん、お題吸収ありがとうございました！ (2021年11月15日 23時) (レス) @page25 id: 054e3ea455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年10月27日 19時
