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エースやデュースたちに渡すように自然と渡してしまった自分の行動が、もしかするとオルトを傷付けてしまったのではないか。
オルトが食べ物を食べることが出来ないことは分かっていたはずなのに、大好きと言われて浮かれてしまった自分の考えの足らなさにAは眉を下げた。
「僕は食べ物を食べられないけど、Aさんが僕にくれたって気持ちがとても嬉しいんだ。だからそんな悲しそうな顔はしないで？」
『オルトくん、私……』
「Aさんにはいつも笑っていてほしい。僕はAさんの笑顔を見るのが大好きだから」
『オルトくん……うんっ。……そうだ、オルトくん、明日の放課後って時間あるかな？』
オルトの優しさにAは思わず泣いてしまいそうになるのを堪え、笑顔を浮かべる。
明日の予定を聞かれたオルトは少し考えた素振りを見せると、首を縦に振った。
「明日は兄さんの手伝いもないし大丈夫だよ。どうかしたの？」
『それじゃ、明日の放課後オンボロ寮に来てくれるかな？』
「？ うん、わかったよ」
『約束だよ、待ってるね！』
返ってきたオルトの返答にAは笑顔を見せると、小さく手を振って去っていく。
小さくなっていくAの背中を見送るオルトは視線を手元の袋に移し「……ふふっ。Aさんが僕にくれたもの、とっても嬉しいな」と目尻を下げた。
◇◆◇◆
「放課後って言ってたけど、このくらいでいいのかな」
Aに今日の放課後オンボロ寮に来てと言われていたオルトは、オンボロ寮の門の前に立っていた。
授業も終わり、今日はアルバイトのないAはもう寮に戻っているはず。オルトが門の前から寮を見上げていると
『オルトくんっ』
Aが階段を下りてこちらに向かってきているのが目に入った。
「こんにちは、Aさん。早すぎなかったかな？」
『さっき完成したばかりだからちょうどよかったよ。こっち、こっちだよっ』
「完成した？」
『ふふっ。見るまでは内緒。手を握ってるから目を閉じて着いてきてね』
触れた手から温もりは分からないが、きっと彼女の手は温かい。オルトは優しく手を引かれるままAの後ろを飛んでいった。
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時間の止まったリス - んぁあ゛あ゛あああああああああああああ… ラギー•癒しでかわいい•ブッチ (2022年3月15日 16時) (
レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 咲希さん» 咲希さん、お題箱へのリクエストありがとうございました(*´꒳`*)またお待ちしております♪ (2021年11月29日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
咲希 - 遅れました！！シルバーくんの話ありがとうございます！！ (2021年11月29日 0時) (レス) id: dcd6ff7333 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ミオさん» ミオさん、お題箱へのリクエストありがとうございました！またお待ちしております(*´꒳`*) (2021年11月16日 0時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - ここさん、お題吸収ありがとうございました！ (2021年11月15日 23時) (レス) @page25 id: 054e3ea455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年10月27日 19時
