17:第7の試練_果ての愚者と回顧の線引き ページ18
※みかんSIde
扉を開けると、そこは渦を巻いていた。
「えぇ、通れないだろこれ」
「これで最後なのに…まだこの部屋に何か残ってるのか？」
「なんかトイレの水流に見えてきたなあ…」
「やめろ、それにしか見えなくなる」
そうして二人で頭を抱えていると、扉がこちらに向かってきた。
…そういえば、空は＿＿
＿＿青い。良かった。
第三の試練から、少しずつ空は晴れていた。
「うわトイレがこっちに！！」
「おいやめろ！！」
扉に触れる直前、胸が引き裂かれるような痛みを感じた。
凍さんも同じように、胸を押さえていた。
精神的なものではなく、本当に痛かった。何なんだよ…？
渦は二人の距離を離す。僕は確かに、彼の腕を掴んだ
「凍さん…！？待っ…」
筈なのに。
＿＿＿
「ここは…次の試練？」
辺り一面真っ白だった。驚くほど何も無い＿＿＿空すら、見えなかった。
さっきの渦で離れ離れになってしまったのか、凍さんが見当たらなかった。
「おーい、凍さんー？…はぐれるなんて、初めてだな」
呼びかけるも、何も反応がない。
しかし、別の人物が姿を表した。
「…みかん」
「＿＿＿スカイ」
金色の目を震わせ、僕をじっと見ていた。
長い空色の髪を揺らし、光を反射するかのように。
「ここはね、大切な仲間と会えるところだよ」
「会えるところ…？試練じゃ…」
「試練…うん、試練だね」
掴みどころのない返事に、若干の苛立ち…焦りを覚える。
「…なあ、一つ聞いてもいいか＿＿この試練が終われば、帰れるんだよな？」
「まさか。鍵を見つけなきゃ。」
「…っは」
動悸が激しくなる。一体、どう＿「それより」
「…この最後の試練はね、一人一人で独立してるの。だから彼がこれと同じ試練を受けてるとは限らない。」
「どういう…いや、凍さんのところに行かないと…！」
「ううん。さ、みかんの大事な大事な仲間だよ」
一方的に進めるスカイは、何も気にするなとでも言うように微笑んでいた。
…そもそも、仲間なんて呼べる存在がいただろうか。皮肉だろ…。
しかし、仲間だと言われても、全く見当たらない。
結局どういうことなんだ…？
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mofu megane(プロフ) - 桜道 あすかさん» ありがとうございます！励みになります...！ (2021年12月30日 23時) (
レス) @page4 id: 950de74267 (このIDを非表示/違反報告)
桜道 あすか - 面白そうですね。更新待っております。 (2021年11月23日 12時) (レス) id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mofumegane&黒獅子凍 | 作者ホームページ：youtube.com/channel/UC-31h_OvshlXRHaXmKewceQ
作成日時：2021年11月22日 22時
