16:獅子の選択 by 黒獅子凍 ページ17
きれいな選択肢...!俺にそれを考えられる頭を持ってるとでも言いたそうやなおい!しかも、この部屋暑いし!だんだんムカついてきた...!
「またまたやってきたねぇ。選択の時...。」
あの狸の声が聞こえる...。煽ってんのか!ますます苛ついてきた...。
ブオンッ
またみかんさんが俺に対して、鉈を投げてきた...。
「危なぁ!動けないからって、脳死で投げんな!」
(あれ?でも、動きが鈍い...?凍らせてるとはいえ、こんなに鈍くなることあるか...?...!!!いいこと思いついた!)
そう思った矢先、炎のせいで溶けかかってる化け物とみかんさんを見て、焦った...。
(チャンスはこれだけや!いっちょかますぞ!黒獅子凍!みかんさんと一緒に出るために...!)
溶けた化け物とみかんさんは俺に襲いかかってきた!俺がここでとった選択肢...。それは...!
「ニゲルンダヨースモーキー!!!」
俺は炎の隙間をかいくぐりながら、逃げる...逃げる...とにかく逃げた...。
「アッハッハ!勝てないことを理解して逃亡したか!結局、何も助けられず、朽ち果てることを選んだか!この愚者め!」
緑狸は俺のことを嘲笑っていた。俺は悔しさを抑え、逃げ続けた...。しかし、相手は1人と1体。追い込まれることなんて理解していた...。俺は中央におびき出されてしまった...。
「はいはーい、よく頑張ったけど、鬼ごっこはもう終わり...。残念だったねぇ。」
さっきのクソ狸が出てきた...。
「GAME...OVER...!」
狸が指をならすと化け物とみかんさんは俺めがけて攻撃してきた...。
「かかった!」
俺はそう言うと、地面に拳を勢いよくぶつけた!すると、拳を中心に凍っていく...。もちろん、あのクソ狸もだ...。
「う...嘘だ!何故、この植物が寒さに弱いことを知っている!?」
「みかんさんの動きだ...。」
「...!」
「凍らせたみかんさんの動きが妙に遅くてね...。そういえば、あの化け物も異様に俺の凍結を嫌がるから...まさかと思ってね。」
「まさか...!一箇所に集めるためにわざと逃げたフリを!」
「ビンゴ!そういうこった!さてと、みかんさん!さっさと起きてください!」
そう言って、俺は氷をみかんさんの開いている口に無理矢理ねじ込み、頃合いを見て、取り出した。取り出した氷は紫がかっている...。
「っうえ!あれ?俺...いったい...?」
どうやら無事、解毒が成功したみたいだ...。
「みかんさん...。後で響素式使えるか試してくださいね!」
「お見事...試練クリアだ...。」
その声と同時に扉が出現した。
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mofu megane(プロフ) - 桜道 あすかさん» ありがとうございます!励みになります...! (2021年12月30日 23時) (レス) @page4 id: 950de74267 (このIDを非表示/違反報告)
桜道 あすか - 面白そうですね。更新待っております。 (2021年11月23日 12時) (レス) id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mofumegane&黒獅子凍 | 作者ホームページ:youtube.com/channel/UC-31h_OvshlXRHaXmKewceQ
作成日時:2021年11月22日 22時