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1話 ページ3
1944年 7月24日
じりじりと焼けるような太陽を全身に浴びてせっせと手を動かす
体の悪い母に薬を買う為に毎日畑仕事に勤しむ
父は戦争に行ってそのまま帰ってこなかった
枯らす程涙を流したことを少し覚えている
？｢おぉーいAさーん｣
遠くから自分の名前が呼ばれた
ふと見れば大きく手を振っている幼なじみの翔さんがいた
自転車から降りて私の方に走ってきた
翔｢おばさん調子どうやの？｣
『ぼちぼちやね……』
そうか。と言って背中をさすってくれる
＿＿＿＿優しか人やね
暑さで赤くなった顔はもっと赤くなった
物心ついたときからずっと一緒に成長していつの間にか私は翔さんが好きになっとた
優しくていたずらっ子のような笑顔
全てが眩しくてまるで太陽のような人や
『翔さん、家寄ってくか？冷たい麦茶あるで？』
いいですなぁと言って翔さんは久し振りに私の家に足を入れたと
久し振りのことやけん胸がきゅっとしたとよ
ラッキーアイテム
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あずきいろ
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作者名：結城 | 作成日時：2017年9月14日 17時
