桃side ページ19
桃 side
「大毅さん、モデル業やった事ないって、あの時言っとったのにな。」
流星は俺が心の底で思っていた事を代わりに言ってくれた。
「…せやな。俺らに…知られたくなかったんかなぁ…」
「…あの時は、初めて会ったばっかりやったから言うんを躊躇うのは分かる…せやけど、今なら…最近の俺らになら、話すタイミングいっぱいあったんちゃうん…？」
流星は形の良い眉を歪め、そう呟く。
「…。」
「…心開き始めてくれたって思っとったけど…全部俺の勘違いやったんやろうか…」
「………流星…」
「小瀧くん藤井くん、このモデルさんと仲良いの？」
俺らが話し込んでいる内容が気になったのか、雑誌の持ち主の女子が俺らのもとへやって来た。
「…仲良い…と思ってる。」
「そうなんや！！重岡さんのインタビュー欄読んだ？」
「…？いや、まだやけど」
俺はそう返す。
流星も、ページをペラペラ捲りながら、そのインタビュー欄を探している。
「読んで読んで！！重岡さん、お芝居に興味があるんやって！！…って言っても…これ、何年も前の記事なんやけどね…」
「そう…なん。」
「…あ、あったで望」
流星が指をさした部分に目をやると、確かに大毅さんのインタビュー記事が載っていた。
「…演じる事が好き…将来はお芝居の道に進みたい…」
「今も、重岡さんがお芝居したいか分かんないけど、いつか小瀧くんと藤井くんと重岡さんが一緒に演技してるの見てみたいんだ〜！！！！2人は今度ダブル主演で映画やるんでしょ！？」
「…あぁ…うん。」
「頑張ってね！！！…もしかして、重岡さんもサプライズで出てくれちゃったりしてー！！！！！」
俺らの目の前でキャーキャー言いながら飛び跳ねている女子達。
正直、そんな事はどうでもよかった。
どうでもよかったというか…
「大毅さんが、お芝居の仕事したかった…？」
口に出してみたが、やはり頭が追いつかなかった。
すると、流星が固まっている俺をよそに、先程の女子達の輪に入っていった。
「どうしたん！藤井くん！！」
「なぁ、重岡大毅の事について他に知っとる事ない？」
「…へ？このモデルさんの事？」
「おん、なんでもええ。」
「本当の事かは分からんけど…」
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はる(プロフ) - 毎日更新してくださってとてもうれしいです！続きが気になって更新通知がきているとうれしくなります！もうすぐ3人は幸せになれるのかな？それと、双子の緑さんとなぜあんなに距離が近いのか気になっています。これから明らかになるのでしょうか？楽しみです。 (2020年10月27日 20時) (
レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - はるさん» わわっ！！！読んで頂きありがとうございますっ！！ノロノロの投稿になると思いますが、精一杯頑張りますっ！！ありがとうございます！！ (2020年10月12日 19時) (レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 毎回楽しく拝読しています！緑さんが生きててよかった！忌々しい事件とはいったいどんなものなのか続きが楽しみです！ (2020年10月11日 21時) (レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2020年10月11日 15時
