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「Aってどこ住んでんの？」
レモンスカッシュを飲みながら聞いてくる堅。
あの時きちんと話したように、
友達と店に来る時は手伝いは一切なし。
今日は一人で来たみたいだけどもうとっくに閉店時間。
堅の声を作業BGMに明日の仕込みをするのが
日課になりつつある。たまにこのBGMが千冬の時もある。
まあ千冬はカフェタイムのクローズと放課後の
タイミングがかぶるみたいで堅ほど遅くは来ない。
感覚で言うなら千冬が帰る頃に堅が来るかんじ、かな
「あー言ってなかったっけ そーいや。
ここに住んでんの 私」
「は？」
ははは 間抜けな顔してるなぁ。
ここ、屋根裏部屋があってそこで寝泊まりしてんの。
そう伝えると、次は眉間に皺が寄る。
「言っとくけど実家はちゃんとあるよ
家族関係も良好 ただ帰るよりも、
ここに住んでる方が何かと楽なんだよね」
屋根裏って夏場はちょっと暑いから
困りものなんだけどね。
「風呂はどーしてんだよ」
「シャワールームはあんの で、
どうしても浴槽入りたい時は銭湯行ってる」
「ふーん」
あ、これちょっと面倒かも。
顔に不機嫌ですって、心配ですって書いてある。
「うーん 、心配してる？」
一応、聞いてみよう 本人に。
「してる 俺より歳上つっても
襲われたり強盗でも入ったらどーすんだよ」
A 店の鍵もほぼかけてねェし。と続けられる
ま、まあ 確かに 仕事が終わったら流石に
施錠確認してるけど ランチとカフェの
合間の休憩はほぼ鍵なんてかけない。
「寝る時は鍵かけてるって」
「そーゆー話じゃねェつーの」
「んー、じゃあさ」
「堅が中学卒業したら一緒に住む？」
ほんの冗談、これで頷くなんて思わないし。
「そうすっか」
は？
「え？」
「卒業したら俺も働くし」
いやいやいやいやいや、冗談だって。
「Aも中学は卒業して欲しいんだろ」
最近 私に言い負かされたり丸め込まれてるせいか
今自分が優位な状態をめちゃくちゃ楽しんでるわこいつ。
「そりゃそーだけど、」
「オイオイ 言い出しっぺはAだろ？」
責任、とってくれよなァ？とにやっと笑う堅。
あーーーー、もう 相変わらずクソガキだ。
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れ(プロフ) - aicoさん» aico様 コメントありがとうございます！とても励みになります！更新頑張ります☻ (12月29日 12時) (
レス) id: 25515adda2 (このIDを非表示/違反報告)
aico(プロフ) - なんだこの作品サイコーすぎる見つけれて良かった😭更新頑張ってください！ (12月28日 12時) (レス) @page28 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れ | 作成日時：2023年8月5日 12時
