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結局俺は、宏光に全て見抜かれている
『藤ヶ谷太輔攻略本』とか『藤ヶ谷太輔取扱説明書』なんて本があったなら、絶対作家は宏光だと思う
「太輔、コーヒー飲む？」
「うん。今飲みたいなぁって思ってた。」
「んふふ。だろ？(笑)」
よく周りの人やファンの子達から、藤北のシンクロ率は凄いって言われるけど
宏光がわざとやってんじゃないかって思う(笑)
チラッ
ほらね、絶妙なタイミングで宏光も俺を見てる
「ん？何？」
「…やっぱ俺、お前のこと好きだわ。」
「え？…何、今更？(笑)」
クスクス笑ないながら、「熱いよ」ってコーヒーカップを渡してくれる
「今更じゃないよ。でも今、改めて実感した(笑)」
「…俺は、ずーっと実感しっぱなしだけど？」
コーヒーカップを両手で抱えてフーフーしながら、俺を一切見ない(笑)
「何？また照れてんの？…照れるなら、言わなきゃいいのに(笑)」
「うるさいっ！ちょっと言いたくなったのっ！///」
宏光の両手に埋まったカップをそっと外して、まだ熱々の湯気が立つカップをテーブルに置いた
「ね？宏光、俺の事、どれくらい好き？」
「……言わない…//」
「んふふ。だと思った。」
いいんだ
分かってる
照れてる事が、俺を凄く好きでいてくれてるって証拠だから
「俺、この先もずっと宏光に好きだなって実感して貰えるように頑張るからね。」
宏光をギュッと抱きしめてから、唇に軽くキス
どうかな？ドキドキしてくれてるかな？
「…それ以上…頑張んなくていい。」
「え？」
「それ以上頑張られたら…俺の心臓持たないから…」
「…」
「俺、もう…太輔がいないと生きていけないくらい…太輔の事、好きだから…傍にいてくれたらそれだけでいい…///」
完敗…
こっちの心臓が持たないや(笑)
俺も…宏光がいなければこの世は終わりだってくらい、宏光の事愛してるよ
だから…
ずっと寄り添って生きて行こう
ふとした時に目が合うみたいに…小さな幸せに愛を実感して…
ずっと2人で微笑んでいよう
それだけで幸せな時間は続いて行く
永遠に…
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作者名：MISA
| 作成日時：2015年1月4日 22時
