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Kiside
太輔が言ってることは正しい
2人で決めたルールの事も分かってる
2人きりでいる時は、いつも太輔は俺をめちゃくちゃに愛してくれるし、それで満たされていることも確か
今が頑張り時だって事もちゃんと理解してる
でもね…
太輔が傍にいるから頑張れる
太輔が今日もいっぱい愛してくれるってそう分かってるから力が出る
太輔がぎゅーって抱きしめてくれるから、満たされるんだよ…
一緒に暮らしてても寝顔にしか会えなくて、強く抱きしめられなきゃ…
「愛してるよ」って言葉を聞けなきゃ…
意味ないじゃん…
ずっと我慢して…
やっと太輔に会える
やっと太輔にぎゅーって抱きしめて貰える
そう思って楽屋に来たのに…
「ガヤ、前の仕事が押してて、別撮りになるかもって。」
聞こえてきたのはそんな言葉
もう！俺はどこまで我慢すればいいんだよっ！
いつになったら…太輔にぎゅーってして貰えるの…？
何だか無性に悲しくなって、誰もいなくなった楽屋で一人…
ソファにふて寝する
あ…なんか、涙出てきた…
「…ふえっ……たいすけぎゅーして…寂しいよ…」
自分の体を抱きしめて、寂しさを紛らわそうとするけれど、涙は溢れて止まらなかった
「……どうしたの？そんなに泣いたら、可愛いお顔が台無しですよ？」
「太輔っ…」
「ごめんね。寂しい思いさせて…。ぎゅーってしてあげる。おいで。」
手を広げて、優しい笑顔で俺を見つめてる太輔
やっと…会えた…
「遅いよ…バカ…」
「ごめんね？」
「……ずっと待ってた…」
「うん。俺も…ずっと宏光、抱きしめたいって…今日が来るの待ってたよ。」
久しぶりの太輔の匂い
胸に顔を埋めて、目を閉じた
.
３→←★れいさんリクエスト『たいすけぎゅーして…寂しいよ…』
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作者名：MISA
| 作成日時：2015年1月4日 22時
