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第二十七話 ページ9

坂口side

特務課のひとりを、死なせてしまった。


任務の中、銃撃戦になってしまった時点で他の策を考えるべきだったんだ。

そう言い訳をしても、もうひとつの命は戻らない。

部下の中でも目立った生真面目な性格で、暖かい家庭を築いていたらしい。

其処には高校生時代の同級生の妻と、幼稚園に通う娘がひとり。

任務の数日後には待ちに待った娘の誕生日だということを、彼のスケジュール帳を見て知った。


「坂口安吾さんですか?」

声がする方を見ると、其処にはひとりの青年がいた。

「あぁ、はい。変装屋のAさんですね、わざわざ来てもらってすみません」

「いえ、お仕事なので」

彼、否変装屋に依頼をしたのは、亡くなった部下の妻からのお願いだった。


徹夜続き、又は泊まり込みで業務する職業がら、家族と団欒できる時間も多くない。

故に、娘の誕生日は家族とゆっくりできる大切な日。

妻は、娘のためにもどうか夫を蘇らせることはできないか、と云ってきた。

そこで、蘇りとは違うが と云うことで変装屋を頼ることになった。


「では早速、その方に関する写真や音声ビデオは有りますか?」

小さな会議室に着くと、早速始めるようだ。

「はい。そう云われるだろうと思って、家族側からも有るだけの物を預かりました」

「流石です」

嬉しそうに彼は微笑んだ。


彼とは初対面となるが、噂は太宰くんや織田作さんから数回聞いていた。

二人の話から、“男の癖に美しい”と云うのが主なイメージとなっていた。

が、異能力者であることや其のAさんが変装屋の経営者とは知らなかった。

「あまり仕草がわからないな…やっぱり男の人がビデオカメラを持つのが主流かぁ…」

書類や映像を次々に見ていく真剣なAさんは、二人の話通り整った容姿をしていて、


綺麗だと思った。

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設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 紲廿さん» よっし! (2019年7月5日 16時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - 期待してますー! (2019年7月5日 0時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
紲廿(プロフ) - 櫻宮麗子さん» 了解です!なるべく優先できるようにしますね! (2019年7月4日 23時) (レス) id: c5680534b9 (このIDを非表示/違反報告)
紲廿(プロフ) - 優さん» 太宰と中也は作る予定なので、大丈夫ですよ! (2019年7月4日 23時) (レス) id: c5680534b9 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - やっぱり太宰でお願いしたいです! (2019年6月30日 21時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紲廿 | 作成日時:2019年6月18日 19時

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