第二十二話 ページ4
中也side
見上げる形で目の前にいる太宰の姿をしたAと向き合う。
Aの異能力の有能なところは、口調や考え方なども本人と同じようにできるところだ。
がだ、此れに限っては忌々しい異能としか思えねェ。
Aが動く度、なんだが腹が立っていく。
これは決してAに抱いている思いではなく、青鯖に抱いているんだ。
そう、あの莫迦野郎に…!
「で?どうなんだよ。なんか感じることは?」
糞、ちゃっちゃと終わらせたい…。
「うーん、なんだか無敵になった感じ?」
「他には」
自分でも少し冷たく云い放ってしまったかもしれない、と思った。
「手筋も間合いも動きの癖も、完全に把握している……だから、汚濁使っても止められそうだよ」
青鯖のセリフ…、早くAに戻って欲しい。
「…そうか、なら練習はいらなさそうか?」
「あぁ、そうだね」
そう云うとAは男装した姿に戻る。
苛立っていた心も段々と落ち着いていく。
それに、見上げていた目線も下がり、少し首を下げる様に戻った。
「怒ってる、?」
Aは上目遣いで聞いてくる。
糞ッ何なんだよこの気持ち…。
「中原?」
ハァと大きくため息を吐き、
「怒ってねェよ」
と口角を少し上げ、Aの頭を撫でながら云った。
「よかった」
ふふ、と笑うAを見て、改めてAのことが好きなんだなぁと思った。
そう云えば、だいぶ前にも同じことを考えた気がする。
いつだったか…、駄目だ思い出せねェ。
「よぉーしっ、エリス嬢の処に行ってくるかな」
Aは伸びをして、一緒に行く?と誘われた。
すると
「おや?この声はAかえ?」
ドア越しに姐さんの声がした。
A終わったな、と俺は思わず笑った。
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優(プロフ) - 紲廿さん» よっし! (2019年7月5日 16時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - 期待してますー! (2019年7月5日 0時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
紲廿(プロフ) - 櫻宮麗子さん» 了解です!なるべく優先できるようにしますね! (2019年7月4日 23時) (レス) id: c5680534b9 (このIDを非表示/違反報告)
紲廿(プロフ) - 優さん» 太宰と中也は作る予定なので、大丈夫ですよ! (2019年7月4日 23時) (レス) id: c5680534b9 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - やっぱり太宰でお願いしたいです! (2019年6月30日 21時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紲廿 | 作成日時:2019年6月18日 19時