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いる価値 ページ39
待合室に戻ってきたAは
痛む体にムチを打ち
戦績を手に部屋を出た
しばらくして歩いた先には弁護士とマジシャンが
壁に背をつけ佇んでいる
そんなこと二人に気にも止めず前を通ると
マジシャンがAの足を踏んだ
魔「おい、なんであの時フレディを助けなかった！
お前は仲間意識がないのか！？」
弁「仲間を見捨てて逃げるつもりだったのか？
最低な奴だな！！」
「遠いとこで最後の暗号機を解読してる奴に行けと？
そもそも最初にアンタらが始めたんだろ
囮作戦って……そんな奴らに仲間云々言われても
最低な奴はどっちって話だろ」
それだけ言うとAは颯爽と歩き出した
が、途中で止まって振り返り
「残念だったね、囮作戦が上手くいかなくて
引き分けになっちゃってさ
ざまぁみろ」
弁護士とマジシャンを嘲笑した
弁「お前がいる価値なんてどこにもないｯ！！！」
今のAには弁護士の言葉が
負け犬の遠吠えにしか聞こえない
庭「Aｯ！！さっきの試合見てたの…
大丈夫だったの？」
部屋に帰る道中Aは庭師と遭遇した
庭師の心配の言葉にも反応せず足を進める
それでも庭師はAの後ろにくっつき話す
庭「いつかまた話したいの！
ずっと待ってるから、だからその時はまた笑って…」
庭師のいつもの口調は外れAに懇願した
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作者名：野生の王者 | 作成日時：2020年7月31日 20時
