今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:18,376 hit
小｜中｜大
相棒殺し ページ32
傭「黙って聞いてりゃ
なんのつもりだ！！！」
弁護士を殴ったのは傭兵だ
賑わっていた朝の食堂は一気に取り乱された
弁護士を非難する声
傭兵を抑える男達(一部を除く)
怯えている女達
未だに黙っているA
傭「お前がアイツを！相棒殺しって言うんならな！！
俺だって！相棒殺しだｯ！！！！」
傭兵の苦しそうな声が鋭くAの胸に刺さった
傭兵は肩を大きく上下させ興奮している
今にも弁護士に飛びかかりそうだ
弁「ｯ聞くところによると婚約してたらしいな！！
あの写真に写ってる男も可哀想だな！！！
婚約者に殺されるなんて！！！」
その言葉を聞いてAの顔が弁護士に向いた
弁「いくつも部屋に写真を飾って！
懺悔でもしてるのか？バカバカしい！！！
だから何枚か捨ててやったぞ！感謝しろ！！」
『最低……』
誰かがポツリと呟いた
Aは目を大きく見開き震えている
いつの日からか少しずつ減っていく写真
劣化したとは言い難い故意に破られた手紙
ここでようやく納得がいった
「全部お前のせいか……」
Aの声はひどく震えていた
蚊の鳴くような声で言葉にした
Aの脳裏には今も尚彼の笑顔がこびり付いている
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：野生の王者 | 作成日時：2020年7月31日 20時
