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自室シンキング ページ12
あの後昆虫学者等と別れたAは自室にこもっていた
そしてベッドに横たわり交流関係が広がってしまったことに悩んだ
「今日だけで何人だ？
機械技師、心眼、空軍、昆虫学者…
あとはポストマンか？囚人は、話していないな」
昆虫学者の為のパーティで五人との関係が生まれた
必要最低限の交流しか求めなかったAにとって
痛手である
「いつからこんなにも絆されたんだ……
こんなはずじゃなかったのに…」
ずっと前に心に決めたはずなのだ
一人で生きていくと
あの時Aは彼に誓った
目の前で消えた最愛の人に
＿＿＿＿Aちゃん
＿＿＿＿大丈夫、僕は君の味方だよ
＿＿＿＿僕の分も君が生きて……
＿＿＿＿愛してる
「あい、してる……」
小さな頃から頼れる人間は存在しなかった
人の言葉には必ず裏がある
小さな家で囚われていた時も、大きな軍で生きた時も
周りの人間はAを妬み、忌避した
Aはずっと孤独で、自分の殻に閉じこもって
自分の身を守り続けた
＿＿＿＿君の名前は？
そんな中で現れたのだ
Aの光となる人間が
Aの人生を変えてくれる救世主が
今も愛し続ける相棒が
「きっとこの先もっと関係が生まれる
今回の件がある以上、今まで通りにはなれない」
諦めるしかない
諦めて全て受け入れるしかない
さよなら平穏
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作者名：野生の王者 | 作成日時：2020年7月31日 20時
