最低 ページ9
.※作中に出てくる凪はポニーテールが好き、は完全なる創作です。
「…え、髪切ったのか」
『うん、まあね』
いつもポニーテールをしているAが髪を降ろしている。珍しいなと思ったら…胸元くらいまであった髪の毛が肩につくくらいのボブになっていた。
元々出会ったときから長くて綺麗な髪だったが、凪の好きな髪型がポニーテールだと知ってからより一層髪のケアをして毎日ポニーテールをしていた。
「どうした急に、ついに凪に振られたか?」
笑いながら茶化し半分でそう聞いたが、そんな訳ないっていう確信があってのイジり。
人間関係に興味のない凪もAには明らかに懐いていたし、Aも凪のことが好きで。
凪とAはかなり仲が良くて付き合うのは時間の問題だろうとずっと思ってる。客観的に見てお似合いの2人だったから。
だから…俺もAのことが好きだけど、気持ちを伝えられないまま今に至る。
俺の気持ちを伝えたら気遣いなAは俺のことを気にしてギクシャクするのが目に見えてるから。
でも関係を断つことは出来なくて、相談役ってポジションでもいいから関わりを持ちたくて。
あまり聞きたくない好きな人の恋愛相談をいつも受けている。
『………うん、振られた』
「…は?」
19人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴぴ | 作成日時:2023年2月14日 3時