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「A」
たまたますれ違った玲王に呼び止められた。
『どうしたの?』
「なぁ、お前凪のこと好きなの」
『え?友達としては好きだけど…?』
…なんか玲王、怒ってる?
「嘘つけ、凪に好きって言ってただろ!本当は俺より凪のことが好きなんだろ!?」
『はぁ!?なんでそうなるの!?』
「凪といつも仲良さそうに話してるだろ!」
『だから凪とは友達なんだってば!』
「俺と凪どっちが大切なんだよ!なあ!」
肩を両手で掴まれ、そう問われる。
眉間に皺を寄せ、縋るような表情で私を見つめる玲王。
『玲王に決まってるでしょ、ずっと玲王しか好きじゃないよ!!』
「……本当か?」
不安なのか、いつもより声が小さく震えている。
『さっきからそう言ってるじゃん』
「…俺から聞かないと好きって言ってくれないから、本当はあんまり俺のこと好きじゃないんだと思った…」
『…ばか玲王。』
シュンとした顔で下を向く玲王を抱き締める。
玲王もぎゅっと引き寄せるように抱きしめ返してくれた。
『力入れすぎ』
「Aが俺から逃げれないように」
『言われなくても逃げんし』
この後、しばらく離してくれなかった。
…でも、そんな玲王も可愛いと思った私は重症なのかもしれない
【お題】
嫉妬深すぎてめんどくさい御影玲王
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作者名:ぴぴ | 作成日時:2023年2月14日 3時