歌い手たちのLIARGAME【歌い手×LIARGAME】 (ページ5)

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一億円争奪ゲーム③ ページ5

そ「二億のありかは家の中だ。」
衝撃の発言だった。だって先生は銀行にあると言ったとAは言う。
そ「本当にそう思う？
　もしAが銀行に預けていたら監視された状況下でどうする？」
貴「そりゃあ怖いから遠くへ逃げるよ。だって銀行にあるなら安心だし。」
そ「じゃあ家の中に2億があったらどうする」
貴「家にこもるに決まってるじゃん。だっていつ入られるか…」
途中まで言いかけてあ！と声にだすA。
そ「そう。石橋は家の中の二億を取られたくないからこもってる。…あとは家の中で隠してる2億の場所だけど…」

そ「さて。少し火事でもしかけに行こうか？」
貴「へっ？」
驚きすぎて腑抜けた声が出てしまう。
貴「な、何言ってんの？」
そ「安心して、燃え上がりはしない。これを使うんだよ。」
そう言って見せてきたのは煙が出る道具とラジカセ。これで本当に分るのだろうか。Aは少し疑問を抱いていた。

一方そのころ石橋の家では
石「本当に奴らには秘策があるのか…？何なんだ秘策って…！」
石橋は頭を抱えてぶつぶつと呟く。彼は精神的に追い詰められていた。
するといきなり

バチバチシュゥウウウウ
煙が家の中に入って来た。
石「火事か！？」
焦った石橋はそう言いながら窓を開け、部屋の中で携帯を持つが、消防に2億を見られるのはまずいと考え119番通報しようか悩む。
その時

そ「どうしたんですか先生。火事なのに通報もしないで。」
先ほど開けた窓からラジカセ(火の音を鳴らしていた)と煙がでる道具をもったそらるとAがいた。
そ「俺この家に2億あるのは知ってるんです。で思ったんですよね。もしこの部屋以外の場所で2億が置かれていたとすれば
　『火事だと思った瞬間に2億を守りにその部屋へ急ぐ』んじゃないかって」

Aはなるほど！と思った。そらるの頭の良さに感心していると
石「ふふふふふ」
数秒の沈黙のあと、石橋の笑い声が響いた。
石「はっはっはっはｗｗそうだよこの部屋に2億はあるさ。だがな！」
そういって石橋は目の前の押し入れのふすまを開けた。
そこにあったのは
貴「金…庫…」
縦１ｍほどの大きく頑丈そうな金庫がそこにはあった。バールなどでも空きそうにない。
石「2億はこの中にあるんだよ！制限時間までにお前らには奪えない！！俺の勝ちだ！！」

希望が見えたその先には、絶望しきったAの顔。
1億円の借金。これでは歌い手活動どころか生活もできない。
A達はこのゲームに負けたのだ-