妖怪嫌いは妖怪とその仲間に愛されているようです

続き ページ17

トウマside

｢メリィ、悪いんだがお茶用意してくれるか？｣
メ｢かしこまりました｣
キシキシと音を立てながら奥に消えていくメリィと呼ばれた人形の少女。
妖｢う〜ん、結構走り回ったおかげでお屋敷汚れてますね〜｣
皆(…元々結構汚れてたけど…)
ﾊﾟﾁﾝｯ
そう言いながら指を鳴らした猫耳の生えた男の人。
瞬く間に屋敷は綺麗になった。
妖｢多分外装も綺麗になってますよ〜｣
人当たりの良さそうな笑みを浮かべたその人。
｢とりあえずこっちに来てくれ、話はそこでするから｣
そう言って通されたのは、さっきの角部屋のすぐ隣の部屋だった。
｢ここは俺の部屋な｣
ケ｢す、すごい広いんだけど…｣
｢無駄に広いから殺風景に見えんだよな｣
そんなことを呟いたA。
座れと促され、その場に座った。
｢とりあえずお前らに話さにゃならねぇ事がある｣
ト｢うん｣
｢まず、この家の家主が俺だって事を黙っててすまなかった｣
ナ｢でも、どうして隠してたの？｣
｢元々ここは結構人目につかねぇ場所だ。しかも今は呪いの屋敷として名が高けぇからな｣
アキ｢なるほど…｣
｢…でも、何で屋敷の外装があんなやべぇ見た目になってんだ？｣
妖｢あぁ〜、それは人を寄り付かせないようにするためですよ〜｣
ニコニコと回答するその人…妖斗さんと言うらしい。
メ｢…最近から、ここに肝試しという名目で寄り付く人間達が増えたのです｣
どうぞ、と差し出された紅茶。
妖｢Aはんを巻き込む訳には行かないのでねぇ？わてらでちょっとばかし制裁と言いますか…｣
｢なんで俺に相談しねぇんだよ…｣
妖｢Aはんは他の人の事になるとす〜ぐ突っ走って行っちゃいますからねぇ。ある意味危険なんですよ｣
｢だ、だからって俺に相談しねぇのは違ぇだろ…｣
図星なのか、ちょっと言葉を詰まらせるA。
妖｢まあともかくそういう訳です。お騒がせしてすみまへんねぇ？｣
ぜってー反省してねーな？とAが妖斗さんを睨み付けた。
そんな睨みを飄々とかわす妖斗さん。
メ｢…お詫びと言ってはなんですが、宜しければ妖怪探偵団とやらの集まりを、ここでしてはどうでしょう？｣
アキ｢えっ、いいのか？｣
メ｢私達なりの償いでごさいます｣
｢…まあ、いいんじゃねーか？｣
アキ｢じゃあそうすっか！｣
…結果的にこの事件は解決、ということで終わった。
…これで良かったのかな？((

後日→←怪奇事件とその真相

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